メーデー!:航空機事故の真実と真相

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This is a true story.
It is based on official reports
and eyewitness accounts.

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メーデー!:航空機事故の真実と真相(‐こうくうきじこのしんじつとしんそう、欧題Air Crash Investigation、米題Air Emergency and Air Disasters)は、カナダのCineflix ()製作の、航空事故を扱ったドキュメンタリー番組。おおむね、毎エピソード1つの航空事故(重大インシデント等を含む)を取り上げ、その原因調査の経緯を追うことで、事故の原因を探っていく構成がとられる。関係者の証言として、生存者や担当していた航空管制官 ()航空事故調査官などが出演することも多い。

内容[編集]

各エピソードの内容は、大まかに「イントロダクション・オープニング」「事故の再現」「事故調査」のように分けられる。1エピソードはおおむね50分弱で構成される。

イントロダクション・オープニング[編集]

番組冒頭では、事故の再現パートからのハイライトが放映される。おおむね墜落シーンとそれに至るまでのコックピット内の状況が含まれることが多い。

オープニングはシーズン共通で、航空機のCGや各エピソードからの抜粋が次々に現れ、最後に番組タイトルが表れる。音声は特徴的なBGMに、「メイデイ、メイデイ」という声が入ることもある。

オープニングが終わった後は、黒い画面に「This is a true story. It is based on official reports and eyewitness accounts.」の文字が映し出され、「これは公式の報告書と目撃証言を基にした真実のストーリーです」とか「これは実話であり公式記録・専門家の分析・関係者の証言を基に構成しています」とナレーションが入る。

事故の再現[編集]

後述の調査を担当した航空事故調査機関から発行された事故報告書や、関係者の証言、あるいはコックピットボイスレコーダー ()(CVR)の内容を基に、事故に至るまでの経緯を描く。よく見ると、操作や警報音など事故に至る伏線となる描写が含まれているので、事故調査パートを視聴した後にもう一度見ると新しい気付きがあるかも。

離陸直後の事故であればエプロンを出発する所から、それ以外であれば飛行中から再現されることが多い。コックピット内のメンバーはもちろん、客室乗務員や、証言者、航空管制官、その他のキーパーソンが出演する。再現ドラマ内はもちろん役者が使われるが、証言者による証言が挟まれる場合はその人物の映像が入る。

墜落等の事故であれば墜落までを、緊急着陸や着水に成功した事故であれば脱出までが再現される。

事故調査[編集]

おおむね、再現ドラマの続きとして、事故の一報が入った調査官らが現場に急行する場面からはじまる。生存者がいる場合はその救出が同時並行的に行われる。調査はブラックボックスなどの物的証拠を探すところから始まることが多い。ただし、行方不明になったり墜落場所の特定ができない場合は、航空管制官への聞き取り、交信記録を調べることもある。原因究明は、消去法で行われる。つまり、証拠を基に事故原因として考えられない事を除外していき、原因として可能性が高いものを残していく。この番組の核となる部分であり、調査官たちがまるで探偵のように事故原因に迫っていく。

主な事故原因は、次のように分類できる。

  • パイロットエラー
  • 機体の不備(ソフトウェアのエラー含む)
  • 天候など自然要因

もちろん、これらの複合要因により事故につながることも多い(機体の小さな不備により疲労したパイロットが、悪天候による急な状況変化に対応できなかった…など)。

調査には、次のような手法が用いられたり用いられなかったりする。

  • ブラックボックスの解析(設置義務のない時代や小型機では用いられない)
  • 航空管制官との更新記録の解析、航空管制用レーダーの記録の解析
  • 残骸の回収(特徴的な傷跡・分解痕から墜落時の状況を判断できる)
    • 大規模な調査では回収した残骸を組み立て、分解時の状況を再現する
    • 救命胴衣は使われていたか、どの部分が激しく損傷しているか等…証拠の山である

調査が進行するにつれて、状況ごとに様々な手法を用いて調査を進めていく。

原因が判明した後は、事故の再発防止策について言及される。今後同様の事故が起こらないように勧告された改善策などを紹介する。事故が起き多くの犠牲が出るたびに安全性が増していくのがこの航空という分野なのだ

シーズン・エピソード[編集]

2018年時点で日本ではシーズン15までが放映されている。なお、amazonビデオにて2009年から2012年くらいまでの各シーズンで放映された各話を新たにまとめ直した吹き替え版がWEB視聴可能となっている。

外部リンク[編集]