メジャー映画スタジオ
メジャー映画スタジオ(英語:major film studios)は、アメリカおよび世界の映画市場で大きなシェアを占める特定の映画製作・配給会社の総称。単にメジャーとも呼ばれる。ハリウッドに主要スタジオがあるためハリウッドメジャーとも呼ばれる。現在はユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの5大メジャー(ビッグ5)がメジャー映画スタジオと見なされている。メジャースタジオに次ぐ規模を持つライオンズ・ゲートやメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)などはミニメジャースタジオ(ミニメジャー)と呼ばれる。
ハリウッド黄金時代に活動したパラマウント、ワーナー・ブラザース、20世紀フォックス、MGM、RKOのビッグ5、ユニバーサル、コロンビア・ピクチャーズ、ユナイテッド・アーティスツのリトル3がオリジナルの8大メジャーと呼ばれる。その後、RKOとユナイテッド・アーティスツが脱落して6大メジャーとなった。1984年にウォルト・ディズニー・スタジオが加わって7大メジャーとなったが、1986年にMGMが脱落して再び6大メジャーとなった。1989年にコロンビアはソニーに買収され、1991年に社名を「コロンビア・ピクチャーズ エンタテインメント」から「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント」に変更した。2019年に20世紀フォックスはウォルト・ディズニー・カンパニーに買収され、ウォルト・ディズニー・スタジオの子会社となったため、6大メジャーは5大メジャーとなった。
日本のメジャースタジオ[編集]
戦後の日本には松竹、東宝、東映、大映、新東宝、日活の大手六社が存在した。日活が映画製作を再開する直前の1953年に大手五社(松竹、東宝、大映、新東宝、東映)は専属の俳優やスタッフの引き抜きを防止するため五社協定を取り決めた(五社体制)。1958年に日活が参加して六社協定となったが、1961年に新東宝が倒産したため再び五社協定となった。1971年に大映は倒産、日活は「日活ロマンポルノ」路線に転向し、五社協定は消滅した。東宝、東映、松竹は「御三家」と呼ばれる。