ムハンマド・アリー (むはんまど・ありー)はムハンマド・アリー朝の初代国王である。
オスマン帝国のアルバニア系の傭兵隊長として、アラビア半島での反乱の鎮圧、ギリシャ独立戦争での活躍が認められ、エジプト総督となった。しかし、アリーはシリアの領有も求め、これを断られるとオスマン帝国に反旗を翻した。これが第一次トルコ・エジプト戦争である。一時はオスマン帝国を破ったもののオスマン帝国の弱体化とエジプトの巨大化を恐れたヨーロッパ列強が干渉し、アリーはシリアの領有を諦めた。ただし、その代償としてエジプト総督の世襲をオスマン帝国に認めさせ、これによってムハンマド・アリー朝が誕生した。