モスクワ

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モスクワ(露:Москва、英:Moscow)は、ロシア連邦の首都であり、最大の都市である。

概要[編集]

ロシアの首都。都市圏人口1769万人で、京阪神圏とほぼ同じ規模の大都市である[1]

名称[編集]

日本では普通モスクワと呼ぶが、ロシア語では「マスクヴァー」である。

地理[編集]

ヴォルガ川の支流オカ川のさらに支流、モスクワ川の河畔に位置する。モスクワ川はカスピ海に流れる川だが、モスクワ運河、ヴォルガ・バルト運河を通してバルト海へも海路で繋がっている。

周辺の主要都市および距離
ストックホルム(1230km) アルハンゲリスク(990km) キーロフ(790km)
ワルシャワ(1150km) モスクワ エカテリンブルク(1420km)
ブカレスト(1500km) ドネツク(860km) ヴォルゴグラード(910km)


気候[編集]

北海道と同じで、亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。夏の暑さは釧路・根室レベル、冬の寒さは旭川・帯広レベルである。

歴史[編集]

かつては、180km東のヴラジーミルを中心とするヴラジーミル大王国の小都市であった。1263年、ヴラジーミル大王アレクサンドル・ネフスキーの死後、当時2歳の四男ダニールにモスクワが与えられ、初代モスクワ王となった。その後、モスクワ王国が発展しながら、ヴラジーミル大王もモスクワ王が兼任することが多くなったが、1363年にモスクワ王ドミートリィ・ドンスコイがヴラジーミル大王を継承した後、1389年のヴァシーリィ1世の即位以降は正式にモスクワ大王として統合された。以降、モスクワ大王国が全ロシアを支配してロシア帝国となり、モスクワはその首都として発展していった。

1712年から1918年まではペテルブルク(現在のサンクトペテルブルク)がロシアの首都であったが、その間もモスクワが副首都的な位置づけで、ロシア屈指の大都市であった。1918年以降、ソ連、ロシアの首都として現在まで続いている。

交通[編集]

空港[編集]

以下の空港がある。

  • シェレメチエヴォ空港
    JALとアエロフロート航空が、羽田空港から直行便を運行している。都心から北に30kmと遠いが、関空やセントレアよりはましである。ベラルーシ駅から直通列車がある。
  • ドモジェドヴォ空港
    ANAが、羽田空港から直行便を運行している。都心から南に40kmと遠いが、成田空港よりはましである。パヴェレツ駅から直通列車がある。
  • ヴヌコヴォ空港
    都心から西に30kmのところにある。
  • ジュコフスキー空港
    都心から東に40kmのところにある。

鉄道[編集]

頭端式ターミナル駅が何個もあり、それぞれ終着点の地名をつけた駅名になっている。レニングラード、ヤロスラヴリ、カザンの3駅は隣接していて、鉄道の一大拠点となっている。

  • カザン駅
    • 東部へ向かう列車のための駅だが、リャザンを経てカフカス方面へ向かう列車もここから発車する。
  • パヴェレツ駅
    • カザン駅、クルスク駅の補助的な役割。
  • クルスク駅
    • トゥーラ、オリョール、クルスクといった南部への列車が発車する。
  • キエフ駅
    • カルーガ、ブリャンスクを経てウクライナに向かう列車が発車する。
  • ベラルーシ駅
    • スモレンスクを経てベラルーシおよび西ヨーロッパに向かう列車が発車する。通過型のホームがあり、シェレメチエヴォ空港行の電車が発車する。
  • リガ駅
    • ローカル列車用。バルト海方面へのアクセスは現在ベラルーシ駅が担っている。
  • レニングラード駅
    • トヴェリ、サンクトペテルブルク方面への列車が発車する。
  • サヴョーロヴォ駅
    • ローカル列車用。
  • ヤロスラヴリ駅
    • ヤロスラヴリやヴラジーミルを通って、北部や東部へ向かう列車が発車する。ウラジオストク行長距離列車が発車する駅として有名。
  • 東駅
    • ヴラジーミル方面への副玄関駅。通過型の駅で、サンクトペテルブルクからモスクワ経由でロシア南東部に向かう列車も停車する。

地下鉄[編集]

地下鉄網が発達している。どの駅も、地下数十メートルの深い位置にある。

モスクワに由来する作品、名称[編集]

料理[編集]

音楽[編集]

脚注[編集]