プロジェクター型LED信号機
プロジェクター型LED信号機(プロジェクターがたエルイーディーしんごうき)とは、LEDの点々が全部埋まっているように見える信号機。
概要[編集]
1色につき、内部の中央に20個程度という比較的少数の高輝度LEDの素子の集合体を中心の一部分に配置して集合体にしてはめ込み、無彩色・無色半透明の反射板(散乱板)レンズをかぶせてLEDの光を拡散透過するように均等に行き渡らせてレンズ全体に広げているLED素子を光源とした灯器。「LEDレンズユニット式」「集約型LED灯器」とも書かれる。
LEDの素子である粒々(ブツブツ)が見えない光り方で、点々が全部埋まっているように見える信号機で、現在主流のLED灯器と異なり素子を感じさせない独特の光り方で、表面が比較的ツルツルに近い光り方である。その分、LED全体を配置するタイプである素子型LEDに比べて、信号機を近くで見たときや、カメラで望遠で撮ったときでも、違う角度から見たときでも、点灯部分の表面全体が純色付近の色で、色鮮やかである。構造は形が電球と似ているところもある。
メーカーは、コイト電工(元の名は小糸工業)・京三製作所・日本信号。小糸工業製は、レンズが網目状になっている。LEDの数は素子型LEDよりは少なく、省エネ目的の方が大きく、LEDの導入コストが安いという利点がある。これだけ少ないLEDでもある程度の明るさが出るのがすごいと思う。
万が一制限フードのルーバーを装着しても、LED一部が素子欠けする光の干渉が起きない。
LED式の歩行者用信号機のレンズと同じ原理でもある。
小糸工業製のみ、マニアックな角度から見ると、レンズの淵(隙間)から内部のLEDユニットの発光部分が見える。
ただし、デメリットもあり、LEDが少ない分、LEDが1つでも切れると障害が出る。無白色のレンズを使用しているので、西日が入射すると白っぽく反射してしまい、何色が点灯しているのかがわかりにくくなる場合がある。
- 青灯=●●
- 黄灯=●
- 赤灯=●
ただし、矢印信号灯器には用いられない。
小糸工業[編集]
- 形式:1H3GYRDL
設置度=愛知県、奈良県、京都府、神奈川県、滋賀県、大阪府、和歌山県、兵庫県、島根県
- 形式:1H33DUL
設置度=奈良県、三重県、京都府、香川県、福島県、岐阜県