コイト電工

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コイト電工株式会社(こいとでんこう)とは、交通信号機、信号用レンズといった、道路交通機関に関連する機器メーカー。小糸製作所の100%子会社。

概要[編集]

小糸工業の語源は、「小糸」は、「糸」が付いていることにより、構造上、素材や繊維などの形状・デザイン・表面を、弦のような糸の線の形でプレスして凹凸・高低をつけたり、分割したりして、外観が凹凸の形状に仕上げてある意味に由来し、それと共に創業者の小糸源六郎の姓名より取られている。2012年以前は社名が「小糸工業」だった。

信号機[編集]

小糸工業の交通信号機は、電球式信号機、プロジェクター型LED信号機、素子型LED信号機を開発している。

電球式信号機には、樹脂丸型、アルミ型がある。樹脂丸型信号機は、信号機の裏・背面に2本の縦線の筋が付いており、フードの内側に筋があり、小糸工業独自の認識で造られている。樹脂丸型信号機のレンズの種類は、大きく分けて、ドットレンズ、格子二重レンズ、網目レンズ、ブツブツレンズの4種類に分けられ、レンズの構造上の基本は網目レンズである。ブツブツレンズはバリエーションに存在する。レンズ直径は250mmと300mmの2種類あり、型式は、250mmは1H23P、300mmは1H33P。小糸樹脂丸型の材質の指定・レンズ径の仕様は、「1H23P」の詳細を上げると、「1=面数」「H=種別」「2=レンズ径」「3=灯数」「P=?」。1世代目の小糸樹脂灯器は、レンズ250mmは濃色格子レンズ、レンズ300mmはドットレンズになっている。2世代目の小糸樹脂灯器は、格子二重レンズ。網目レンズは、3世代目と4世代目の2種類がある。3世代目は昭和57年、4世代目は昭和58年~平成4年にかけて登場したレンズ。3世代目の網目レンズは、初期・初代の網目レンズで、網目緑レンズとも呼ぶ。網目レンズは、初期型と改良型がある。4世代目の網目レンズは、改良型の網目レンズで、網目青レンズとも呼ぶ。小糸樹脂丸型というと、基本的には4世代目の網目レンズのイメージが強い。

小糸樹脂灯器+右折矢印灯器の設置は、赤の下が多い。小糸樹脂3色灯器が4世代目の網目レンズの場合、右折矢印灯器の設置が赤と黄色の間の下のものもあり、レンズ直径250mm、300mm両方存在するが、250mmは少ない。小糸樹脂灯器レンズ250mm+右折矢印灯器の設置は、4世代目の網目レンズでも、赤の下がほとんどなのは、理由は構造の設計上、小糸樹脂3色灯器の裏・背面に縦線の筋が2本付いている関係か、底面にある、矢印灯器の取り付けのための穴の位置が赤の下に開いているからである。

普通、小糸樹脂の世代の灯器は4世代目の網目レンズが多く採用された。

小糸樹脂丸型の矢印信号灯器は、レンズ直径300mmの場合は「A31P」。この場合、材質の指定・レンズ径の仕様は、「A=種別」「3=レンズ径」「1=灯」「P=?」。

LED信号機には、アルミ製一体型(D型)、表面の厚さが薄型に比較的近いタイプのT型がある。プロジェクター型LED信号機の構造は、レンズの形状は、ひし形網目レンズ、斜め向き網目レンズになっている。プロジェクター型LED信号機の形式は、「1H3GYRDL」。小糸工業の素子型LED信号機の素子数・粒の数は,青・黄色・赤の3色灯全て40,77,110,139,163,181,193,199,200、全9周、全200粒、矢印灯器は24+62=全86粒。

小糸工業製のLED信号機の黄信号の色、小糸工業用黄色LEDの色は、素子型LED、プロジェクター型LED共に、平均的な色合いは、オレンジ寄りの黄色、オレンジ色と黄色の中間で、橙みが濃く、黄みがかった橙色(黄みの橙)、赤みの黄色、色相の角度は43°、この色で、波長595nmで、所謂山吹色、黄金色っぽい黄色をしている。

最近では、交通信号機は、電球からのLED化が急速に進んでおり、電球式信号機では、レンズカバーが有彩色で、消費電力やコストや発熱が高く、太陽に当たると何色が点灯しているのかが分かりにくく、交通事故の元になり、交通事故防止に対する認識が甘いために、樹脂丸型等の電球式信号機のみ、設置度が絶滅する傾向にあるといわれている。残りの交通信号灯器、継続使用となる信号灯器は、素子型LED信号機の他、プロジェクター型LED信号機が残る。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]