フェスティンガー的防衛機構

フェスティンガー的防衛機構（ふぇすてぃんがーてきぼうえいきこう）とは、認知的不協和によって自我（エゴ）が侵されそうだと思った場面において発動されるものとされる。とはいえ、自我が脆弱であり心理的に傷つきやすい人は、しばしば過剰防衛的な行動を取ったりすることがあり、困った人に分類される。

概要

認知的不協和(Cognitive Dissonance)とは、アメリカの心理学者であるレオン・フェスティンガー(Leon Festinger)によって提唱された概念である。「物事がうまくゆかない」ときに、それが自身が行なった行為の結果であるとすると、「自分の行動が間違っていた」という話になって「自我」が傷ついてしまうのである。そうなると「誰か他の奴に責任をおっかぶせる」ことが解決策としてあるわけで、これが「フェスティンガー的防衛機構」の発動である。「私は知らなかった」「秘書が勝手にやった」などが例であり、「連座制」が適用されたりする。「使用者責任」などもこの例であり、工藤会などにも影響を与えている。ただし米国ではいまひとつ理解されておらず、大谷翔平選手の例がある。