ファイル (文具)
ファイルは、書類を纏めたりするための文具の一種。
文具としては「キングファイル」が有名だが、多くはA4サイズの用紙に二穴パンチで穴を空けて綴じ紐で閉じるものである。
概要[編集]
テーマやジャンルに沿った文書や書類を纏めたりする。また、整理や保存するために使われるものは各種ある。
これに対し、二穴パンチのあたりに穴の空いたクリップボード的な裏表紙と、蝶番のような開きやすい表表紙を備えたもののセットがある。たいてい、色は黒である。
教師が生徒の各種の情報を授業中に参照したり、達成度(理解度)を授業中にメモしたりといったことに使われることがかつては多かった。すなわち、
- メモ用紙
- 座席表
- 生徒の達成度などの情報
などがひとつのファイルに収められており、かつては教師が胸ポケットから万年筆を取り出しただけで生徒が震えあがったという。そのため、「閻魔帳」(点鬼簿)として学生に怖れられた。
つーても、そんなに大したことは書いてなくて、「どこに座っていて、クラス内の成績が上の方か下のほうか」「名前と顔を一致させるための覚書」「何に興味があるか」「出身校は」程度のものだそうだと聞いたことがある。メモ用紙部分は、「誰にどんな質問をされたか」をメモすることが多く、教員としてはかなり重荷であるという。「他の先生は知っているのに自分は知らない」となると「学校」の問題になってしまうので、他の教員が何をどう教えているかを知るのは学校教員としては切実な問題だからである。
人間生活との関わり・利用[編集]
文化としては残しておきたいと思うが、現在ではあまり一般的ではない。権威や権力などによって「評定」(「権」は、「(天秤などの)秤にかける」の意である)されたくない、あるいは「一方的な評価の押しつけは望ましくない」という風潮があるので、「反権主義」(反権威主義・反権力主義)という人からの攻撃が多いからであろう。