バックフィット制度

バックフィット制度（バックフィットせいど）とは、原子力規制委員会から運転許可を得た原子力発電所でも、新たな情報によって基準が変更された場合、最新の基準に適合させるように義務付けた制度のことである。東京電力福島第1原発事故が2011年に発生した教訓から、改正原子炉等規制法に盛り込まれ、適合していなければ原子力規制委員会は原発事業者に運転停止や施設改造などを命令できるが、猶予期間を与えるケースが多い。命令に違反すると許可取り消しや罰則を課すことも可能である。新基準の施行後は、地震や津波といった自然現象に関する新情報を基本にして制度が運用され、事業者に追加の安全対策、並びに審査受けなおしなどが要求されている。