バカッター
SNSの一つであるツイッターを用いて道徳に反した行為を行う者が多いので、ツイッターはバカッターや馬鹿発見器(ばかはっけんき)といった蔑称を持つ。また、「バカッター」はツイッターにおいてそういった悪事を働く者のことも指す。
概要[編集]
ツイッターを用いて人気になりたいと思った者が奇想天外で道徳に反した投稿、所謂炎上商法を行った、というのがほとんどのバカッター行為の有様である。また、ツイッターは無料のアカウントさえ取得すれば誰でも簡単に自分から情報を公開することができるが、その簡易な情報発信がよからぬことに対しても言えるのは言うまでもなく、それが反道徳的行為を助長しているともいえよう。
最近ではマスメディアでも広く取り上げられるようになってきており、社会問題のひとつでもある。
なお、「バカッター」という語は、「馬鹿」と「ツイッター」から成っている。
社会学者の濱野智史は、「この手の発言をするのはリテラシーが低いリア充に多い」と分析し、こうしたツイートを見つけ出し叩くのはいわゆるネト充と呼ばれるネットにおいて影響力の強いユーザーだとした上で「実生活が満たされている人は基本的にネットの書き込みを自分の文章は誰も読まないと考えがちで、ブログやツイッターでも軽い気持ちで犯罪行為を告白してしまう」と分析。さらに「リテラシーが低いリア充をネト充が攻撃するという構図には、階級闘争的なルサンチマンが見え隠れする」と指摘した[1]。
拡散・炎上[編集]
ツイッターには「リツイート」と呼ばれる機能がある。これは、他人の発言を自分の発言集の中にも組み込む行為である。バカッター行為が報告された発言は多数のリツイートを受け、ツイッター上に拡散してゆき、多くの人々の目にとまったそれはしばしば炎上のタネになる。
行為の例[編集]
以下、よく見られる/マスメディアから広く取り上げられたバカッター行為の例。
- 殺害予告・危険行為予告
- 大衆を惑わせる発言 (嘘の災害からの救助要請など)
- 線路内立ち入り、公衆の面前での全裸、立ち入り禁止区域への侵入、土下座させられた店員、街灯に登る等の危険行為、飲食店の厨房での横臥、コンビニなどでのアイスケースへの体の突っ込む行為、網棚の上に登る行為、未成年による飲酒・喫煙、公共物の破壊、大人による小学生切符の利用、飲食店の醤油差しなどを口に含む、洗濯機に入り込む行為、自販機の上に足をかけてぶら下がる行為、万引き、エスカレーターで寝る・手すりに立つ行為、地べたに座り込んで数人で遊ぶ行為、おでんを指でつつく行為、つまようじ少年事件などの公開・報告
なお、バカッターとして取り上げられる行為のほとんどは違法行為である。