ニューナンブM60

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ニューナンブM60とは、日本の警察用拳銃として配備されていた回転式拳銃のこと。正式名称は「ニューナンブM60 回転式けん銃[注 1]

概要[編集]

新中央工業(当時の名称。現在はミネベア→ミネベアアツミ)により生産されていた。開発は1957年に開始され。1960年より調達が開始された。長らく日本警察官用拳銃として配備されていたため、既に次世代の拳銃に移行した後も警察官の拳銃のイメージとして定着している。なお、2006年からM360J SAKURA(通称「サクラ」)を調達している。

性能[編集]

銃身の長さが2インチと3インチの二種類ある。当初は3インチが支給されていたが、94年に2インチが主流になった。その後の3インチモデルは機動隊の射撃特練員などが主に運用していたが、まれに警察学校などで貸与される拳銃の中に2インチに交じって3インチが見られることもあった。装弾数は5発。無駄に射撃精度が高い銃であり、M37エアウェイトの調達時に射撃精度が本銃よりも悪く、S&Wの担当者を日本に呼びつけたのは有名。もっともこの射撃精度はシングルアクションでの射撃精度であり、ダブルアクション時はトリガープルの重さなどの要因で精度は落ちる。使用する弾薬は.38spl。反動はそれなりにある。

その他[編集]

  • 一発目は空砲という迷信があるが、普通に1発目から実弾である。
  • 本銃の遊戯銃がいくつかのメーカから売られているが、商標のためか「ニューナンブM60」の名称は使われていない。[注 2]
  • 警察の射撃訓練(座学)では遊戯銃を使うことがある。あった。
  • 射撃時には火薬のカスか何かの粒子が体に降りかかるような感触がある。
  • 訓練に使用する射撃場には床とか的から離れた所に弾痕が残ってたりする。お察しください。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 拳銃の拳はかつて常用外であったため平仮名で表記される。拳が常用漢字になったのは本銃が引退した後である
  2. マルシン工業はポリスリボルバー、ハードフォートがJ-Police.38Sという名前で販売している