ドラゴンメイド

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ドラゴンメイド: Dragonmaid)は、「龍人」と呼ばれる獣人伝説の生物)の一種で、ドラゴン)に変身させられた乙女あるいは半龍半人の姿の乙女を指す。

ケルト神話でのドラゴンメイド[編集]

ケルト神話に登場するドラゴンメイドは、フランスの伝説に登場するメリュジーヌに似ており半竜半人の姿をしている。様々な能力を持ち、特に不妊に悩む夫婦の前に現れて彼らから親切にされれば子供を授け、されなければ罰を与えたという[1]

『東方旅行記』でのドラゴンメイド[編集]

14世紀ジョン・マンデヴィルによって書かれた『東方旅行記』にもlady of the land (レディ・オブ・ザ・ランド/島の女王)の異名を持つドラゴンメイドが登場する[2](ただし、同書は虚実の織り交ぜが甚だしく、著者は当時イングランド勢力下であった北フランスの人間であることには注意を必要とする)。

マンデヴィルによれば、クレタ海にあるランゴ島という島にはlady of the land と呼ばれるドラゴンメイドがいる。彼女は元はイポクラスの美しい娘であった[2]が、ある出来事からディアーナアルテミス)の怒りを買い、彼女によって「不気味なドラゴンの姿で耐えなければならない」と宣告されて呪いをかけられた。ドラゴンにされた娘は[2]ランゴ島の城の下にあった洞窟に隠れ住み、年に数回姿を現す以外はそこに閉じこもった。男性が彼女を愛して彼女の口にキスをするまでは、ドラゴンとして生きなければならなかった。彼女は多くの金銀財宝を持っていたことから多くの男性が彼女にキスをして呪いを解こうと試みた。だが、訪れた男性はその姿に恐怖して皆洞窟から逃げ出そうとしたために激怒したドラゴンメイドによって殺され、生き延びた者もその呪いによってすぐに死が訪れたという。

脚注[編集]

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  1. 世界の怪物・神獣事典』、292頁(ドラゴンメイド)。
  2. a b c 世界の怪物・神獣事典』、292頁(ドラゴン・メイド(龍になった乙女))。

参考文献[編集]

関連項目[編集]