ドブロク
ナビゲーションに移動
検索に移動
概要[編集]
清酒や焼酎の前段階で、原料を発酵させただけの濁酒をいう。日本の酒税法では、業としない自家製造でも無断で醸造することは禁止だが、一部地域で「どぶろく特区」が設定されている。
その他[編集]
いわゆる半島では「マッコリ」「マッコルリ」。ドブロクやマッコリは瓶内で追発酵して栓が吹っ飛ぶことがあるため、醸造用アルコールを加えてアルコール分を20%近くまで上げ、栓に炭酸ガス抜き用の穴が開けられているなどの工夫がある。
人間生活との関わり・利用[編集]
製造法[編集]
お酒の密造は犯罪です! 決してマネしないでください!!!
器具[編集]
- 仕込み樽 - 3リットルほど入る蓋付きのものであれば何でもよい。最終的な出来上がり量は 1.5リットルほどだが、酒粕の量があるのと、発酵中にモコモコと上がってくるため、余裕をもって3リットルとする。腐造を避けるためには密封容器のほうがよいが、基本的には埃除けであって炭酸ガスによって「蓋をされた」状態になっているのでどうでもいい。蓋つきのポリバケツでも構わない。合成洗剤でよく洗って、CorVid19の流行以来そこいらで買えるエチルアルコールのスプレーでも吹いておこう。
- 瓶詰用のアルマイトの製の漏斗 - サイズは 15cm 程度か? 瓶詰に使用。
仕込み[編集]
- 家庭用炊飯器で米を炊く。米三合を二合分の目盛で焚く。炊く前に料理酒を少量垂らすと短時間で芯がなく炊ける。
- 炊きあがったら、そのまま十分ほど蒸らす。炊きあがりはまるで蒸したような状態。
- 炊きあがったもの仕込み樽に移し、冷蔵庫で冷やしておいたミネラル・ウォーター0.85リットル(目分量でよい)をかけて混ぜると、やく40℃の適温になる。
- パック入りの米麹1パック(約二百グラム)をほぐしながら加えてよく掻き混ぜる。さらにドライイースト少々(ドライイーストなら6g、生イーストなら大匙一杯程度)ヨーグルトの種菌少々を加えてよく掻きまぜる。(ここまで約三十分)
- このまま冷暗所に保存する。
- 夏場なら二日半くらい発酵させる。
濾過[編集]
- 清潔な(滅菌は行なっておこう)晒し木綿などの布で絞る。それを清潔な瓶に詰める。
- 瓶内発酵させ、冷蔵庫で冷やせばできあがり。
注意点[編集]
- 瓶内発酵後のドブロクはそれなりに圧が高く粘稠度も高いので吹きこぼれやすい。開栓の際はちょっと緩めてガスを抜いたらすぐ絞め、を何度か繰り返して慎重に開栓する。
問題点[編集]
- 蓋をして瓶内発酵させる時間の調整が難しい。圧が高いと炭酸系の清涼感が楽しめるが、開栓時に惨事が起きることがままある。
その他[編集]
「くされモト」を使った、本格的かつ、より大がかりな方法もあるが、失敗した場合に困ったことになる。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 山田陽一『シャンパン風ドブロク ― 30分で仕込んで三日で飲める』。ただし、国税当局に配慮して「台所でつくる」は単にカバーデザインの一部となっている。もちろん「編集者がやったことですから」「担当者がやったことですから」「デザイナーがやったことですから」みたいな話である。