データベース管理システム

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データベース管理システム(Database Management System, DBMS)とは、データベース(DB)を管理するシステムの総称である。

概要[編集]

データベース自体は単なるデータの集合であり、コンピューター上ではファイルやメモリーに格納されている。これを複数のシステムが同時に使えるようにしたり、データフォーマットを意識しないで汎用的なインターフェイスで読み書きできるようにしたり、効率のよい方法でデータを処理できるようにしたりと、データベースを扱う上で面倒なことをまとめて管理してくれるのが、DBMSである。

DBMSは、管理ソフトウェア[1]が管理データを集中管理し、利用側は管理ソフトウェアの提供するインターフェイスを介して要求を渡してその結果を受け取るようになっている。

製品の規模や使用される状況によっては、ミドルウェアの一種ともみなされる。

関係データベース管理システム[編集]

関係データベース管理システム(RDBMS)は、Codd の関係データベース理論に基づいて、「データテーブル」という行・列という構造に収められたデータを対象とし、データテーブルの内容をキーで関連づけることに特化あるいは限定したDBMSである。特に、SQLと言う問い合わせ言語[2]でRDBMSを操作することができる。SQLを解釈してデータの抽出や更新などを行い、結果を返すことがRDBMSの機能である。

脚注[編集]

  1. サーバータイプが多いが、ライブラリータイプのものもある。
  2. プログラミング言語と呼ぶかどうかは議論の余地があり、ここでは呼ばない立場をとっている。しかし、SQLはチューリング完全であることが証明されており、頑張ればC言語などのプログラミング言語と全く同じ計算を実現することができる。十分なパワーがあれば、日本語の形態素解析は SQL 一行で書けるのだが、その結果から最尤解を選ぶ機能を SQL で実装するのは見通しが悪くなるので別言語で記述したほうがよさそうに思う。

関連項目[編集]