ティンパニ

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ティンパニ、または、ティンパニー(timpani)とは、打楽器の一種で、鉢形の胴の上面に皮膜・プラスチック膜を張った、音感(音程感)のある大型の太鼓・打楽器。太鼓の仲間。「ケトルドラム(kettledrum)」と呼ばれる。

上面を通常2本の撥で叩く。周囲にあるペダルによって膜の張力を調節し、音高を変えることができる。ペダルで変更した音高を目盛りで調節し、チューニングの目安となる道具である「チューニングインジケーター」が付いている。実音の周波数成分は、スペクトラムアナライザーで読み取ったとき、周波数の音色の波形では、サイン波(正弦波)成分の集合に分解すると、基音が無く、基音以外の整数倍音のみから成る周波数の波形、つまり、「ミッシング・ファンダメンタル」であり、基音周波数の音高・実音の音高の判断はできないため、薄っぺらな音高に聴こえる。周波数比は2:3:4:5:6:7:8:9:10:11:12:13:14:15:16。基音が無いため、記譜する時は、音符の音高の位置は第2倍音が基準とされている。記音の音符の音高の位置は、ノートナンバーの音高と一致している。例えば、記音の音符の音高の位置がヘ音記号の第1間のA音、ノートナンバーでは45(A1)の場合、実音の周波数成分は、第2倍音=110Hz、第3倍音=165Hz、第4倍音=220Hz、第5倍音=275Hz、第6倍音=330Hz、第7倍音=385Hz、第8倍音=440Hz、第9倍音=495Hz、第10倍音=550Hz、第11倍音=605Hz、第12倍音=660Hz、第13倍音=715Hz、第14倍音=770Hz、第15倍音=825Hz、第16倍音=880Hzが当時に鳴っていて、基音は無いため、この場合の基音周波数だと55Hz=16フィート?となる。サイズは、32インチ、29インチ、26インチ、23インチ、20インチの5台あり、音高の異なる5つの組み合わせで一組を形成している。音域は、32インチはD1~B♭1(A#1)、29インチはF1~C#2(D♭2)、26インチはA1~F2、23インチはC2~A♭2(G#2)、20インチはE2~C3で、音域の範囲は全て半音8個(短6度=増5度)の音程である。ケトル直径は、低音から順に、75cm,70cm,62.5cm,57.5cm。ティンパニの音色に基音を入れたい場合は、コントラバスのピチカートストリングスと組み合わせればよい。例として、ティンパニの音高が、ノートナンバー45(A1)の場合、110Hzは第2倍音で、ピチカートストリングスは、基音が55Hzになるノートナンバー33(A0)と組み合わせる。そうすることにより、ユニゾンを形成できる。

音程感のある打楽器は、周波数成分自体が、整数次倍音を持つ打楽器のことである。

ティンパニの種類には、ドイツ型のティンパニ、アメリカ型のティンパニがある。チューニングゲージにおける音名では、ドイツ型のティンパニはドイツ音名、アメリカ型のティンパニは英語音名となる。

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