チョルノービリ原子力発電所

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チョルノービリ原発から転送)
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チョルノービリ原子力発電所(‐げんしりょくはつでんしょ)は、ウクライナ北部にある原子力発電所である。「チェルノブイリ」(Chernobyl')は、ロシア語での呼び方で、旧ソ連時代の名残(原発事故当時の呼び方)である。日本では、ロシア語の「チェルノブイリ」が普及していたが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、ウクライナ語の「チョルノービリ」へ変更するようになった。

概要[編集]

1986年4月26日に、史上最大級のメルトダウン(炉心溶融)の原発事故を起こしたことで知られている。ここの原発は、原子爆弾の原料となるプルトニウムが生産できる黒鉛炉で、その試験中に原子炉が暴走し、炉心が爆発する事故を起こした。人間が浴びるとわずか数分で致死量に達するほどの強い放射能が発せられ、それを知らずに消火に当たった多数の消防士が死傷した。この事故により、周囲の住民は半永久的な避難を余儀なくされ、事故を起こした4号機はコンクリート製の石棺により、封鎖されている。また、ロシアとウクライナ共和国の関係が悪化し、ソ連崩壊を招いたとも言われている。2022年3月のロシアによるウクライナ侵攻で攻撃を受け、一時電源供給が停止して、冷却装置が停止した。