ダルザナ・マグバレッジ
ダルザナ・マグバレッジ(だるざな まぐばれっじ)とは、オリジナルアニメ『ALDNOAH.ZERO』に登場するキャラクターである。
概要[編集]
CV:茅野愛衣
地球連合軍所属の軍人で、階級は大佐。強襲揚陸艦「わだつみ」の艦長で、後に戦艦「デューカリオン」の艦長を務める。
物語開始時から15年前の地球とヴァース帝国の戦争での種子島での戦いで実の兄であるジョン・ヒュームレイを失っている。その後天涯孤独の身となり、彼女の里親を引き受けた一家の子となった。マグバレッジ姓は里親一家の名であり、本名はダルザナ・ヒュームレイという。
町から脱出しようとする界塚伊奈帆達や避難民を「わだつみ」に同船させ脱出。その後補給のために立ち寄った港を火星騎士ブラド卿のカタフラクト「アルギュレ」に襲撃されるも辛くも難を逃れる。種子島でフェミーアン卿のカタフラクト「ヘラス」に攻撃され「わだつみ」は深刻なダメージを受け沈没寸前となる。艦を捨て種子島基地で秘密裏に保管されていたアルドノアドライブ搭載戦艦「デューカリオン」を発見。仲間を助けるために正体を明かしたアセイラム・ヴァース・アリューシアの助けを借りて「デューカリオン」を無事起動。「ヘラス」を蹴散らし難を逃れた。
ロシアの地球連合軍本部での戦いでは、ザーツバルム卿の駆る「ディオスクリア」の攻撃でダメージを受けた「デューカリオン」を揚陸城へ突っ込ませるという荒業で伊奈帆達を目的地へ送り届けた。戦闘後は戦いのダメージを癒した後に復帰した伊奈帆を加え、途中で別部隊に配属されていた鞠戸孝一郎・界塚ユキらを編入し、宇宙へ出たり大気圏から斉射したり地球に下りたりと火星騎士が治める各地を転戦、大忙しな日々を送っている。
性格[編集]
あまり感情を表に出さず、淡々と物事をこなす性格。軍人として実直に任務や使命を果たそうとする優秀な人物。最適な方法だと踏んだら迷わずに実行する実行力と判断力を備えており、これを立てたのが学生や敵国の皇女であっても差別しない。それ故に軍上層部の楽観的な態度に不信感や不安を抱いており、数々の戦場を潜り抜けてきたためヴァース側の恐ろしさをよく理解している。
「わだつみ」「デューカリオン」両艦の副艦長を務める不見咲カオルにやたらと恋愛テクニックをアドバイスしており、「あなたがモテない理由を教えましょう」と不見咲の天然っぷりを指摘してはいじっている。なお、知識は豊富なようだが本人の恋愛はどうなのかは不明。
対人関係[編集]
- 鞠戸孝一郎とは深い因縁を持っている。鞠戸はジョン・ヒュームレイの親友・戦友で、種子島の戦いで敵の攻撃で火だるまとなったヒュームレイを介錯した張本人でもある。因縁の地である種子島に差し掛かった際にヒュームレイの妹である事実を告げている。鞠戸に対して兄を殺した人物と負の感情を抱く一方で、彼の軍人として人々を助けようとする姿勢に好感も持ち助力している。また、私情を戦いや職務に持ち込むような事はしない。第2期では両者の関係も多少改善されている。
- 界塚伊奈帆を高く評価している。傍目では無謀に見える作戦も理解しちゃんと遂行しており、作戦立案に参加させたりチェスで対戦しながらの今後の相談など、信頼している様子が伺える。
搭乗艦[編集]
デューカリオン[編集]
「ヘブンズ・フォール」によって損傷し搭乗者を失ったカタフラクト「デューカリオン」のアルドノアドライブを移植した航空戦艦。外見・攻撃力・防御力・電子戦共に他の軍艦とは別次元の性能を誇る。アルドノアドライブによって発揮される推力によって大気圏内での飛行能力を得ており、単独での大気圏離脱・再突入・宇宙空間での航行まで可能としている。その主砲の威力は抜群で当たれば火星騎士のカタフラクトであっても撃墜可能。正確な観測さえあれば海上や大気圏からの掃射も出来る。
アルドノアドライブを使っているため起動にはアルドノア因子を宿すヴァース皇帝血族の力が必要となる。そのため、作ったはいいが使う事が出来ずに今まで種子島の地下で封印されていた。アセイラムによって起動され、ついに戦場に姿を表す。