ソードオフ・ショットガン

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ソードオフ・ショットガン(sawed off shotgun)とは散弾銃の一種であり、一般的にはショートバレルでストックレスの散弾銃を指す分類である。

ソードオフとはのこぎり(ソー)で切り落として(オフ)銃身を切り詰めたことに由来しており、多くは既存の銃を改造して作られている。

概要[編集]

散弾銃はもともと射程距離は短く、広範囲に散弾をばらまくために使用される銃であるが、銃の全長が長く取り回しがしにくいものである。ソードオフ・ショットガンはこの点を改善し、室内での銃撃戦や突入時における取り回しを改善したものである。一方で短い射程距離はさらに短くなり、一般的な屋外戦闘には向かない。

取り回しの良さと共に携行性も向上しているが、同時に秘匿性も向上してしまっており、拳銃よりも強い対人威力を誇る散弾銃を隠し持つことは治安維持上大きな問題となることから多くの国で規制されているものである。

ソードオフ・ショットガンを主に利用しているのは法執行機関などの公的機関がほとんどである。ドアの鍵を破壊するために使われることも多く、アサルトライフルPDWメインアームとする場合には持ち替える手間が発生するため、メインアームの下部に取り付けられるショットガンも開発されている。その代表例がいわゆるKAC「マスターキー」はもっとも有名である。なお、破壊用には専用の跳弾しにくい弾薬である「ドアブリーチング用弾薬」が使用される[1]

なお、現在ではマスターキーの欠点を解消したM26 MASSという超短銃身なショットガンも使用されている。

関連項目[編集]

参考[編集]