PDW

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PDW(Personal Defense Wepon)はのジャンルの一つである。日本語では個人防衛火器などと訳されることも多い。

概要[編集]

短機関銃との違いは専用弾を使用するかどうかが大きく、短機関銃は拳銃弾を使用しているため貫通力や有効射程が短いという弱点があった。そのため、短機関銃の取り回しの良さにアサルトライフル並みの貫通力と射程を持つ兵器の開発が要求されていた。この兵器が後にPDWといわれ、1990年に登場したFN P90が制式採用された初のPDWとされており、後にH&K MP7など、各国からリリースされている。

運用[編集]

拳銃弾と弾薬を共有できる短機関銃とは違い、専用弾を用いるPDWは兵站上の問題が指摘されていた。近年の軍隊では拳銃の訓練や配備の削減を始めているといわれ、その中で専用弾を用いるだけでなく、射撃感覚も通常の銃器と異なり、運用方法 も当然変わってくるPDWを導入する軍は実際に少なかった。また、近年ではSCAR-LHK416のバリエーションでカービンよりも短縮したモデルが出てきており、ボディアーマーの性能上昇もあってPDWの利点が少なくなっているのも事実である。そのため、一部の特殊部隊が装備している程度にとどまっている。

また、P90は弾薬を共有する拳銃であるFN Five-seveNを開発したが、拳銃とセットで大規模に制式採用された例はない。H&K MP7を生産しているH&K社も同様にH&K P46を開発していたが、途中で取りやめになっている。MP7単独で拳銃的運用ができるため、とも言われている。

一方で民間軍事会社での採用例は多く、請け負っている業務の都合上PDWが使用されるケースに合致しており、軍隊よりも装備に融通がきいたりメーカーのテスト品を採用したりする都合上、得られるメリットの方が大きくなることが挙げられている。

関連項目[編集]