スーパーサイン
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スーパーサインとは、タクシーの車内に装備され、前方からタクシーが空車であるかどうかなどを表示する機器である。空車表示器やタクシー表示灯と呼ばれることもある。法令的には車内表示装置に該当する装置である。
概要[編集]
助手席側のダッシュボード上に設置され、タクシーメーターと連動して表示が切り替わるものである。表示は幕式やLEDによる表示が一般的であるほか、空車や割増などと表示されたパネルを裏からLEDや電球で照らすタイプのものがある。裏側には乗務員証を差し込める構造になっているほか、設置してあるタクシーの登録番号と事業者名が書かれたプレートがある。また、現在の表示内容がわかるようになっている[注 1]。仙台市など一部地域では後部からも視認できるようになっていることがある。
社名表示灯(行灯)とスーパーサインの内容が連動している場合もあり、空車表示では行灯の光が点灯し、賃走・迎車・回送表示では行灯の光が消灯する場合もある。
表示内容[編集]
代表的なものを挙げる。なお、管轄する地方整備局やタクシー会社、製造メーカにより表示の方法が変わったり、表示そのものがない場合もある。
- 空車
- 乗客がいない場合に表示することとされている[注 2]。
- 割増
- 22時以降など、割増運賃適用時に表示する。
- 支払
- 運賃の支払中に表示する。
- 迎車
- 電話やアプリでタクシーを呼んだ際、迎車回送料金を設定しているタクシー車両が指定場所まで乗客を迎えに行く場合に表示する。
- 予約車
- 迎車回送料金を設定していないタクシー車両版の「迎車」または、既に乗客が乗り込んでいるが買い物やトイレなどで一時降車中の場合に表示する。
- なお、迎車回送料金を設定しているタクシー車両でも指定場所へ到着後に乗客が乗り込むまでや、迎車料金を収受せずに迎車先へ向かう場合[注 3]はこの表示をすることがある。
- 回送
- 乗務終了等で営業所などに回送する場合に表示できる。
なお、乗客を乗せている場合は「実車」や「賃走」の表示、もしくは何も表示しない場合がある。そのほか救援事業という運送事業を行う場合に掲げられる「救援」、観光タクシーとして運行する場合の「観光」、タクシー強盗などの場合に表示される「SOS」などがある。
その他[編集]
- かつてはタクシーメーターと空車表示板(現在のスーパーサインの原型。幕式と同様に赤字に白抜きで空車と表示されていた)が一体であった。
- LEDで直接表示するものはダイナミック点灯であることが多く、シャッタースピードによっては表示の一部しか撮影できないことがある。
- 万が一の故障などに備え、「回送」のプレートを用意して携行しているケースがある。
- 大都市部の一部のタクシー事業者では空車中であっても常に「迎車」のプレートをスーパーサインの前に掲げている車両がある。本来は偽装迎車と呼ばれる違法行為なのだが、何故か取り締まられる気配がない。