スプリンター (競走馬)

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スプリンター(sprinter)とは、短距離を得意とする競走馬のことである。

一般に、胴が短く筋肉質な大型馬にスプリンターの適性があると言われる。逃げ馬が前残りで勝利することもままあるため、おとなしい従順な馬よりもスタートから追っていけるような気性の荒い馬に適性があるとも言われている。また、他のカテゴリよりも瞬発力が豊富に要求される傾向にある。

中央競馬では伝統的に中長距離のレースで活躍する馬が評価される傾向が強く、スプリンターには活躍の場が少なかった。中央競馬においては1984年グレード制が導入された時点では1200mのGIレースは存在せず、1990年スプリンターズステークスが初めてGIに格付けされた。さらに1996年以降は高松宮記念(高松宮杯)が1200mのGIレースとして施行されている。2006年には夏競馬において、サマースプリントシリーズが整備されるなど、スプリント路線が整備・重視される時代となっている。なお中央競馬では生粋のスプリンターが年度代表馬に選出されたことはない。

かつての日本においては、スプリンターとマイラーを含めて短距離馬と呼ぶ傾向があり、マイラーがスプリント路線、スプリンターがマイル路線でも活躍する場面は多く見られたが、近年は路線整備の影響もあり、スプリンターとマイラーの距離適性がより顕著に現れるようになった。そのため、スプリンターと呼ばれる馬がマイル戦に出走する機会は現在でも多くあるものの、凡走することが過去に比べると多くなっている。マイル戦と同様、牡牝混合レースで、牝馬にも比較的チャンスの多いカテゴリともいえる。

日本のダートスプリント路線は芝に比べると整備されていない。中央競馬にダートのスプリントGIは存在せず、地方競馬のダートグレード競走においてもJpnI(GI)は近年創設されたJBCスプリントのみである。一方で地方競馬の下級条件では1200 - 1400m程度のレースが数多く組まれており、主流の距離設定となっている。これは、地方競馬の賞金が中央競馬に比べて格段に安いために出走回数を稼ぐ必要があり、体力の消耗の激しいマイル以上のレースに出走させると馬の調子を短期間で立て直すのが困難になるからである。2010年には九州地区(佐賀競馬・荒尾競馬)の交流競走として「九州スーパースプリントシリーズ」という900 - 950mの超短距離レースが施行され[1]、2011年には対象を全国に拡大し「地方競馬スーパースプリントシリーズ」として最短800m - 最長1000mの短距離シリーズが行われる[2]

脚注[編集]

関連項目[編集]