スティーヴン・プレストン

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スティーヴン・ジョン・プレストン(Stephen John Preston, 1945年5月24日[1] - )は、イギリスフルート奏者、振付師[2][3][4][5][6][7]

スキプトン出身[8]。少年期にがらくた市で横笛を買い、独学で横笛の吹き方を体得する。13歳の時から学校の軍楽隊に参加し、ルイ・ロット製の木製フルートと出会った。当初は医師の道へと進む予定であったが、フルートへの興味の方が勝り、1963年からギルドホール音楽学校[9]に進学してジョン・フランシスとジェフリー・ギルバート[10]にフルートを師事した。在学中より、同窓のチェロ奏者のアンソニー・プリースと、鍵盤楽器奏者のトレヴァー・ピノックとでトリオを組んでいた。1966年に音楽学校を卒業後は、アムステルダムでヴィーラント・クイケンに古楽を学んでいる。1973年にピノックがイングリッシュ・コンサートを結成した時、創立メンバーの一人であった[11]。また、古楽アカデミー、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ等にも古楽フルート奏者として重用された。1981年にはロンドン・バロック舞踏劇場を設立[12]。1991年にはMZT舞踏カンパニーを結成。2005年にはプリマス大学で論文『バロック・フルートによる新しいテクニックと即興的実践の基礎としての鳥の鳴き声』を執筆して博士号を得た。[13]この研究から新しいテクニックと即興の形式のモデルとしてのエコソニックを考案した。[14]2006年に全米フルート協会から生涯功労賞を授与されている。[15]2012年にはチェンバロ奏者のジェーン・チャップマンとヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のリチャード・ブースビーとでアポリア三重奏団を結成した。[16]

脚注[編集]