スキューバダイビング

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スキューバダイビングとは、おもに圧縮空気の貯蔵容器を利用して深深度かつ長時間の潜水を行なうこと。マリンスポーツとしても愛好されている。

概要[編集]

「圧縮空気の貯蔵容器」は「ボンベ[1]」または「タンク[2]」と呼ばれるが、スキューバダイビングに用いられるタンクの中身は最高で百五十気圧くらいの圧縮空気であるため、そのまま吸うには無理がある。そこで、ジャック・イブ・クストー[3]がそこを調節する「レギュレータ」を開発した。
とはいえ、タンクの空気残量は気にしなければならないので残圧計は必要であるし、潜水病を防ぐために時間も気にしなければならないのでダイバーズ・ウォッチと睨めっこする必要があり、深度計も必要でもある。そういったあれやこれやのデータを処理するために、ダイビングコンピュータが開発された。
また、安全性を確保するためにバディ・システムが導入された結果、バディの機材が不具合を起こしたときに用いる予備のレギュレータ(「オクトパス」という)も装備されており、近年ではこれらをひっくるめて「スキューバ」システムと呼ぶ。

レジャーとしてのスキューバダイビング[編集]

おおむね二十メートル以深は、海洋生物も少なければ水温も低いので、アマチュアは敬して遠ざけたほうがいい[4]。亜熱帯か海水が温かいところ[5]あたりでシュノーケリングで腕を磨いてからスキューバに移行するのが得策である。そのほうがタンクの残圧の減りが少ないうえ、慣れているために危険が少ない。

技術[編集]

重要な技術として、「中性浮力を保つ」ことがある。なぜかというと、気体はボイル=シャルルの法則に従うため、浮いたらますます浮力が増して水面に引っ張りあげられて潜水病を起こすし、沈んだらますます浮力が減ってどんどん沈んでしまうからである。潜水病を防ぐために水深二十メートル以内に水底がある場所を選ぶのが安全策である。スキューバの体験ダイブだとおおむねこの程度の水深なので、シュノーケリングをしている奴が「水深が知りたいので、ちょっとダイビングコンピュータの表示を見せてくれ」とか手話で話しかけられたりする。

脚注[編集]

  1. 「爆弾」の意。イタリアではアイスキャンデーのなかに、そう呼ばれるものがある。
  2. 「貯蔵容器」「貯蔵槽」「給水車」などの意。戦車を「タンク」と呼ぶのもここに由来する。
  3. 海洋生物の生態学研究の鬼である。奥方が、餌を撒いて集まってきたホオジロザメの群れの中に真っ先に飛びこんだときに、「馬鹿っ! 鮫が逃げるじゃないか!!」と怒鳴ったというエピソードが有名である。海洋調査船「カリプソ」号で、あちらこちらで探査を行なったことでも知られる。
  4. だいたい赤いものが赤く見えない。
  5. 関東では熱川とか熱海とか。大瀬崎などは聖地である。