コシェ廃棄場

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コシェ廃棄場Koshe)は、エチオピア最終処分場。首都のアディスアベバのゴミを受け入れている。「コシェ」はアムハラ語で「汚い」を意味する単語による[1]。2017年時点で、操業から50年程度が経過しており、2014年時点の敷地面積は36ヘクタールだったが、環境規制のために縮小されつつあり[1]、2017年の報道によれば約30ヘクタールだという[2]

300人程度のウェスト・ピッカーが住んでおり、ここで生計を立てている[2]。ここのウェスト・ピッカーは、概して、圧縮されて持ち込まれたゴミをほどくための金属製のフックを持ち歩いているため、「スクラッチャー」と呼ばれていた[1]

2016年、当局はコシェ廃棄場を閉鎖し、センダファ (Sendafa) という別の場所に最終処分場を設立しようと画策し、移転先の農家に対し10年分の農業補償金を公布したが、移転に反対した[3][4]。2017年3月11日[5]、ゴミが地滑りを起こし、崩落、60人以上が死亡した[6][7]。ある住民は、付近のバイオガス工場建設における地ならし等の作業がもたらした事故だと話している[2][4]。発電量が50メガワットになるバイオマス発電所がレピエ (Reppie) 近くに建設されており、ゴミを燃やして発電する計画である[6][8]

出典[編集]

  1. a b c Caroline Knowles (2014年8月22日). “Inside Addis Ababa's Koshe rubbish tip”. Flip-Flop: A Journey Through Globalisation’s Backroads. The Guardian.
  2. a b c 生田綾. “エチオピアでごみ山崩壊、死者65人 一家全員生き埋めも【画像】”. The Huffington Post. 2017年3月14日確認。
  3. Nardos Yoseph (2016年7月26日). “Ethiopia: Farmer Protests Leave City Under Trash”. All Africa.
  4. a b Agence France-Presse (2017年3月12日). “Rubbish dump landslide kills at least 46 in Ethiopia”.
  5. エチオピア首都でごみの山崩落、46人死亡”. TBS (2017年3月13日). 2017年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月14日確認。
  6. a b Ethiopia rubbish landslide kills 48 in Addis Ababa”. BBC (2017年3月12日).
  7. Ethiopia rubbish dump landslide: Search for survivors”. BBC (2017年3月13日).
  8. Ben Messenger (2013年). “50MW Waste to Energy Plant Part of Sustainable Development Plans in Ethiopia”.

関連図書[編集]

  • Takāhun Bāšā 『Environmental Health of Addis Ababa』、2004年
  • Sandra Dierig 『Urban environmental management in Addis Ababa』 Institut für Afrika-Kunde、1999年
  • 『Lessons of Informality: Architecture and Urban Planning for Emerging Territories. Concepts from Ethiopia』 Felix Heisel, Bisrat Kifle Woldeyessus、Birkhäuser,、2017年。ISBN 9783035606706