クロレラ
クロレラ | |
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クロレラちゃん♡ | |
分類 | |
ドメイン | 真核生物 |
界 | 植物界若しくはアーケプラスチダ |
亜界 | 緑色植物亜界 |
門 | 緑藻植物門 |
綱 | トレボウキシア藻綱 |
目 | クロレラ目 |
科 | クロレラ科 |
属 | クロレラ属 |
名称 | |
学名 | Chlorella |
和名 | クロレラ |
英名 | Chlorella |
保全状況 | |
IUCNレッドリスト | 未記載 |
環境省レッドリスト | 未記載 |
ワシントン条約 | 未記載 |
クロレラ(英: chlorella)とは、クロレラ属の淡水に生息する単細胞緑藻の総称である。葉緑素や蛋白質に富み、ビタミンB2、鉄、マグネシウム等を含む為、健康食品として注目されている。
1890年にオランダの科学者であるマルティヌス・ベイエリンクによって発見された。「緑色の」を表すギリシャ語のクロロス(chloros)と「小さな」を表すラテン語のエラ(ella)を合成してクロレラ(chlorella)と名付けられた。
分布[編集]
淡水。主に湖沼や河川。
生体[編集]
直径3~8μmのほぼ球形で細胞壁に覆われる。葉緑体は1個、カップ形、2枚の皿形デンプン鞘に囲まれ、2重のチラコイドが貫通したピレノイドをもっている。自生胞子形成によって無性生殖を行う。又、一度の無性生殖で4体のクロレラへとなる。そのため、培養が容易である為、実験材料として用いられる。還元的ペントースリン酸回路やエマーソン効果の発見,光合成単位の概念の研究に寄与している。
分類[編集]
- Auxenochlorella pyrenoidosa
- Parachlorella kessleri
- Auxenochlorella protothecoides
- Chloroidium ellipsoideum, C. saccharophilum
- Heterochlorella luteoviridis
- Edaphochlorella mirabilis
- Graesiella emersonii
- Scenedesmus fuscus
- Coelastrella vacuolata
- Chromochloris zofingiensis
- Mychonastes homosphaera
ヒトに対する有効性[編集]
高コレステロール血症の成人男性63名を対象にした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、毎日クロレラ5gを四週間接種したところ、総コレステロール、トリグリセリド、超低比重リポ蛋白、非高密度リポプロテインコレステロールの低下促進と高密度リポプロテインコレステロールとトリグリセリドの比率の増加促進がみられ、血清カロテノイド組成においてルテインやα-カロテンの上昇促進、β-カロテンの低下抑制が確認された。これは血中の脂質レベルが健康に良くなっており、抗酸化作用が増加しているということである。
若者10名を対象にした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、毎日クロレラ5.25gを六週間接種したところ、サイクリング中のVO 2maxの増加促進が確認された。
成人51名を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、毎日クロレラ5gを8週間接種したところ、インターフェロンガンマ、インターロイキン1ベータ、インターロイキン12、NK細胞の活性化が確認された。これは細胞性免疫応答を向上させ、異常な細胞に対する防御機構を促進させている。
登場作品[編集]
- ブルーアーカイブ - クロレラ観察部なる部活が百花繚乱に存在している。部員は日々、クロレラ観察の全国大会に向けてクロレラの観察を続けている。そのような大会は存在していないけれども。