ガールクラッシュ
ガールクラッシュ(걸크러쉬、Girl Crush)は、主に韓国の女性アイドルグループを評するときに使われる言葉。同性の女性から支持を集めるような、クールでかっこいいさまを表す。略して「ガルクラ」ともいう。[1]
「かわいい」や「セクシー」などの言葉は男性から愛される属性を指すのに対し、「ガールクラッシュ」は女性からも愛されているのが特徴。[2]
ガールクラッシュが指す範囲は幅広く、ポップな曲を歌うグループもあれば、クールな曲を歌うグループもある。それぞれのイメージに合わせて、モノトーン系、ビビッド系など様々の衣装を身につけている。
歴史[編集]
第2世代[編集]
2009年にデビューした2NE1は、ガールクラッシュの先駆けとも言われている[2]。また同時期にデビューした4minuteもガールクラッシュに近い。
第3世代[編集]
2016年にBLACK PINKがデビューし、海外人気を獲得する[2]。
第4世代[編集]
2019年にITZY、EVERGLOWがデビューし、2020年デビューにはインドネシアで人気を博しているSECRET NUMBERがいる。それ以降、様々な事務所からガールクラッシュコンセプトのグループがデビューするが、K-POPファンの間では「飽きた」などの指摘もあり、これをガルクラ飽和とも言う。
2022年にLE SSERAFIMがデビューし、ブームが再熱し、髪型や服装などのファッションに影響受けた若い世代が増えた[3]。
新定義[編集]
SISTARやSTELLARのようなセクシー路線で人気なるグループが数少なくなり、支持が減少する[4]しかし、2014年にMAMAMOOがデビュー。MAMAMOOはセクシーも取り入れたガールクラッシュで女性ファンも多い[4]
2017年にDREAM CATHERが暗黒系コンセプトでデビューし、主にヨーロッパなどで人気を博している。それ以降に暗黒系コンセプトでデビューしたグループでCRAXY、PIXY、PURPLE KISSなどがいる。
日本のガールクラッシュ[編集]
日本のアイドルグループはガールクラッシュをコンセプトにしているグループは少ないが、スターダストプロモーション所属のAMEFURASSHIは、ガールクラッシュと日本型アイドルの融合グループとして取り入れている[5]。
諸説[編集]
(G)I-DLEやaespaなどもガールクラッシュと呼ばれる傾向があるが、これを否定する声も多い。
脚注[編集]
- ↑ 筧真帆 (2021年8月31日). “BLACKPINK、MAMAMOOなど。K-POPの“ガールクラッシュ”に見る、多様性”. THE FIRST TIMES. 2023年3月8日確認。
- ↑ a b c “女性が憧れる女性!ガールズクラッシュの定義とは?|NOAダンス教室【K-POP】”. Noa Dance School. 2023年3月8日確認。
- ↑ “かわいいよりかっこいい“ガールクラッシュ”が増加!アムラーも再熱?髪・メイク・ファッション…取り入れて気分もUP”. nippon.com (2022年11月22日). 2023年3月8日確認。
- ↑ a b TORU MITANI (2021年8月31日). “女性をエンパワーする、韓国 “ガールクラッシュ”新定義。(Toru Mitani)”. VOGUE. 2023年3月8日確認。
- ↑ 新亜希子 (2022年5月24日). “AMEFURASSHI ガールクラッシュとアイドルの融合に挑む”. 日経 X TREND. 2023年3月8日確認。