ガーリニア

ガーリニア（GIRLINEAR）は、かつて活動していた男女混成のテクノ＆ダンスユニット^[1]。「春日井アイドル」に所属していた。

概要[編集]

結成当初は山神麗、近田虹湖、吉川もも、下平あやな（表記は下平絢菜とも）の女性メンバー4人組で、2015年6月13日の春日井アイドル主催ライブ『Angel in Dope Vol.1』で予告なしにお披露目され^[2]、6月20、21日にもイベントに出演^[3]。2015年7月20日に予定されていた『Angel in Dope Vol.2』で正式デビュー予定だったが^[3]、7月9日に下平あやなが「一身上の都合」により脱退したことが発表され^[4]、デビューは7月26日に愛知県知多市で行われた『新舞子レインボーサマー2015〜真夏のアイドル大海戦!』までずれ込んだ^[5] ^[6]。この時は山神麗、近田虹湖、吉川ももの3人編成だったが、2015年7月22日に公開された1stPV『リニアでガー』^[7]にも出演していた元ゴリランタン（初代春日井アイドル・プランタンのサポートチーム）のDJゴリこと山内芳樹が2015年8月9日に延期開催された「Angel in Dope Vol.2」より加入し、男女4人の混成ユニットとなった。

2015年8月9日には1stCD『デモトラックス』を発売^[8]。 2015年10月11日〜12日にはぼんやりアイドルくるみん、キッチンアイドルありすとともに初東京遠征を行い、2ndCD『リニアでガー』が発売された。2015年12月23日にはキッチンアイドルありすとともにTRASH-UP!! RECORDSのコンピレーションアルバム『メリー・クリスマス&ハッピー・ニューイヤーソングブック』発売を記念したイベント『TRASH-UP!!のクリスマス会』に出演するため2回目の東京遠征を行った。

ぼんやりアイドルくるみんとキッチンアイドルありすの活動休止が重なった2016年2月〜3月にかけては、春日井アイドル唯一の実働ユニットとしてライブイベントに出演した^[9]。2016年7月17日〜18日にはアルバム『カスガイクロニクル』のリリースイベントの一環として、ぼんやりアイドルくるみんとともに東京遠征を行った。

山内芳樹を除くメンバー3人の大学受験に伴い、2016年9月24日〜25日にぼんやりアイドルくるみんと行った東京遠征後に半年間活動を休止^[10]。その後、2017年3月19日の主催ライブ『フロム春 Vol.01』より活動を再開した。同日はバンドバージョンであるガーリニア18（別項参照）の始動に力点が置かれる形となり^[11]、アイドルユニットとしては2017年5月7日の主催ライブ『春の大カスガイ祭 AID7 〜ガーリニアVSプランタン〜』を皮切りに本格始動するはずだった^[12]。

ところが、復活ライブが行われた翌日の2017年5月8日、春日井アイドル運営はガーリニアの女子メンバー3人に対し運営方針への非協力を理由に同年5月20日付での解雇を通告^[13]。この通告はメンバーの抗議により撤回された^[13]ものの、運営側の対応に反発したメンバーが両者間のやり取りをブログで公表するなどした^[13]結果、運営が5月9日付でガーリニアを含む全春日井アイドルメンバーを即時解雇することを表明した^[14]。その後、運営が再び解雇を撤回したうえで女子メンバー3人に謝罪し、3人もこれを受け入れた^[15]が、再復活に向けた両者間の話し合いは不調に終わり、ガーリニアは5月20日付で活動終了となった^[16]。

元女子メンバー3人はその後運営側と関係を修復し、活動を再開した春日井アイドルのライブで司会を務めたり、ゲスト出演するなどしている^[17]^[18]。

ガーリニアのグループ名の語源は「ガール」と春日井市を経由する予定の「リニア（中央新幹線）」^[19]。脱退した下平あやなを含む全員が春日井市の同じ小学校の出身で^[20]^[21]、女子メンバーはいずれも山内芳樹の妹と同学年だった^[22]。春日井アイドルの中でも、地元で生まれ育ったメンバーで構成されるガーリニアの楽曲は、軍需工場を出発に発展した工業都市である春日井市のやや殺伐とした空気感が投影された、性急で焦燥感のあるインダストリアルなサウンドと、地方都市ならではの土着感、密接な人間関係を描写した歌詞を特徴とする。メンバーが通っていた小学校は、広島・長崎への原爆投下直前の1945年7月26日に模擬原爆が投下された陸軍造兵廠名古屋工廠鳥居松製造所の敷地跡にあり、模擬原爆が実際の原子爆弾であった場合の世界を描いた『カスガイクロニクル』では『レディスタディガー』『リニアでガー』『UFO』『トリアでヌー』など、アルバムのテーマに沿った歌がより多く割りあてられている。