カーマンライン
ナビゲーションに移動
検索に移動
カーマンラインとは、地球の表面から上空に100kmの地点に引かれた仮想的な線。宇宙と地球の境界である。
環境[編集]
カーマンラインは熱圏の下部に位置する。E層の下限である。オーロラが発生する高度でもある。気温は中間圏界面から少ししか上がっておらず、-70℃ほどである。気圧は30ミリパスカル程度で、地表の約300万分の1。ちなみにここから自由落下をすると、時速約193kmで、約31分秒で地表に落下する。もし落下したのが体重70kgの人間なら、約19kWhのエネルギーを放出する。これは強力な電子レンジが12時間40分使える計算である。また、地表から垂直に物を打ち上げてこの高度に達そうとしたら、空気抵抗を考えないと時速約5000kmの初速が必要となる。
意義[編集]
具体的に地球と宇宙の境界を決めておくことで、混乱を防ぐ目的がある。アメリカ航空宇宙局も採用しており、民間宇宙飛行の計画のほとんども、カーマンラインを目標とする。