カーテシー

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カーテシーとは、西洋風の挨拶の一種で、女性だけが行うものである。

カーテシーの仕方[編集]

  • 右足を後ろに下げ、左足の後ろに置き、膝を曲げる。後ろに下げる足は必ずしも右足でなくても良いようである。
  • カーテシーをする際、スカートを持ち上げる動作をする場合があるが、これはスカートの裾が床や地面に付くのを防ぐためであり、膝を曲げても床や地面に付くことのない長さのスカートであればこの動作をする必要はない。
  • カーテシーを行うのは女性だけであるが、カーテシーをする対象は、一人の目上の男性でも一人の目上の女性でも、不特定多数でも構わない。
  • カーテシーは、女性が、自分よりも身分の高い者に対して行うのが基本である。女王や王妃は常にカーテシーを受ける側であるが、王女や、王子の妻や、王の姉妹などは相手との微妙な身分差に慎重になる必要がある。特に、二カ国以上の国の王族が交流するときには、自分は誰にカーテシーをしなければならなくて、誰にはカーテシーをする必要がないのかを速やかに判断しなければならない。

丁寧なカーテシーと軽いカーテシー[編集]

  • 膝を浅く曲げると軽いカーテシーとなり、深く曲げると丁寧なカーテシーとなる。
  • 曲げた膝をすぐに伸ばすと軽いカーテシーとなり、曲げた状態を少々維持すると丁寧なカーテシーとなる。
  • 膝を曲げたり伸ばしたりする動作を素早く行うと軽いカーテシーになり、ゆっくり行うと丁寧なカーテシーになる。
  • カーテシーとともにお辞儀をすると丁寧なカーテシーとなる。
  • 右足を左足の後ろに置かず、前後に少しずらした程度でカーテシーをしたり、足を揃えたままでカーテシーをすると軽いカーテシーとなる。
  • 作業の合間などであれば、軽いカーテシーになることは問題ない。
  • 国王や王室関係者のような身分が非常に高い相手に謁見するときには、丁寧なカーテシーをしなければ失礼に当たる。イギリスの女王陛下は、カーテシーの仕方に良くクレームをお付けになられたそうである。

その他[編集]

映画大脱走の中で俳優のスティーブ・マックィーンがカーテシーを行うシーンがあるが、それは両手が塞がっていたためにやむを得ず行ったものであり、通常は男がするものではない。フィギュアスケートの大会でも、演技終了後にやるのは女子選手だけ。

ファッション雑誌などで、モデルが膝を曲げずにスカートを横に軽く引っ張るようなポーズをしている写真を良く見掛ける。カーテシーのように見えなくもないが、これは商品であるスカートの広がり具合を見せているのであり、カーテシーとは区別するべきである。

カーテシーが下手なことで有名な王族が二人いる。それは日本の雅子妃と、イギリスのキャサリン妃である。なお、雅子妃は皇太子妃から皇后に昇格され、カーテシーの悩みから解放された。

関連項目[編集]