カブトエビ

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カブトエビ
分類
節足動物門
亜門甲殻亜門
鰓脚綱
背甲目 / カブトエビ目
カブトエビ科
名称
学名Notostraca
G. O. Sars, 1867
和名カブトエビ (兜蝦・兜海老)
英名Tadpole shrimp
Shield shrimp
保全状況

カブトエビとは、鰓脚綱・カブトエビ目に分類されるカブトガニモドキの総称である。

概要[編集]

体は、2~4cm程のオタマジャクシ型。頭部・胸部・腹部の3部分かれ、楕円の背甲を背負っている。

頭部に前方左右に複眼を持つ。腹部は多数の節に分かれる。

40対の脚がある。汚緑褐色か暗緑色で、尾は二又に分かれる。

生態[編集]

夏に田んぼで大量発生する。

田んぼに水が入ると孵化し、2週間後に産卵。孵化後、一ヶ月で死亡する。

卵は乾燥に強く、一度乾燥しないと孵化できない。

単為生殖のカブトエビと有性生殖をするものがいる。

分類[編集]

名前に「エビ」と付くが、近縁では無く、名前が似るカブトガニもそれほど近くはない。日本国内には5種が知られている。

  • カブトエビ属 Triops Schrank, 1803
    • アジアカブトエビ Triops granarius (Lucas, 1864)
    • アメリカカブトエビ Triops longicaudatus (LeConte, 1846)
    • オーストラリアカブトエビ Triops australiensis (Spencer & Hall, 1895)
    • シラハマオーストラリアカブトエビ Triops strenuus Wolf, 1911
    • ヨーロッパカブトエビ Triops cancriformis (Bosc, 1801)
    • Triops baeticus Korn, 2010
    • Triops emeritensis Korn & Pérez-Bote, 2010
    • Triops gadensis Korn & García-de-Lomas, 2010
    • Triops mauritanicus Ghigi, 1921
    • Triops newberryi Thomas, 1921
    • Triops vicentinus Korn, Machado, Cristo & Cancela da Fonseca, 2010
  • ヘラカブトエビ属 Lepidurus Leach, 1819
    • ヘラオカブトエビ Lepidurus arcticus (Pallas, 1793)
    • Lepidurus apus (Linnaeus, 1758)
    • Lepidurus batesoni Longhurst, 1955
    • Lepidurus bilobatus Packard, 1883
    • Lepidurus couesii Packard, 1875
    • Lepidurus cryptus D. C. Rogers, 2001
    • Lepidurus lemmoni Holmes, 1894
    • Lepidurus mongolicus Vekhoff, 1992
    • Lepidurus packardi Simon, 1886

人間との関係[編集]

カブトエビが泳ぐと泥を巻き起こす。これにより草が生えなくなる事から「草取り虫」とも呼ばれる。