エコカプセル
エコカプセル(ECOCAPSULE)とは、移動型のマイクロ住宅である。
概要[編集]
プラチスラヴァに本社を置くナイスアーキテクツ(Nice Architects)社が6年掛りで開発し、2015年5月28日のパイオニアズフェスティバルにてプロトタイプが発表された。2016年12月に日本での展開も決定。カザフスタンで開催されたEXPO 2017 Astana でもお目見えした。
内部の設備は、ほぼ自給自足できるような仕様になっている。キッチンにはシンクと2台のバーナー有り。浴室にシャワー、水不使用のバイオトイレも完備。砂漠や荒野のような厳しい土地でも稼働する。
石川県野々市市のYBM JAPANがアジア総代理店となっている。価格はスロバキアからの輸送料込みで約850万円。
特徴[編集]
外寸は、全長4.45m×全幅2.55m×高さ2.25m。居住スペースの床面積は6.3平米、約3.5畳。コンテナに丸ごと収まるほどのコンパクトサイズ。重量は約1500kg。ファイバーグラスで覆われている。
屋根に敷き詰められたソーラーパネルの出力は600W。悪天候にも対応する為、750Wの電力が得られる風力タービンと、10kwのバッテリーも備えている。これにより概ね3~4日ほど連続で雨が降っても問題なく生活できるほどの電力を蓄えられる。寒冷地においてもほとんどの期間で必要な電力を賄える。
浄化システムを通して、飲料水や生活用水を得る事も出来る。丸みを帯びた形状が、雨水を首尾良く集め、フィルターで濾過し、2つのウォータータンクに貯める。これにはある程度、室温上昇を抑制する効果もある。
用途[編集]
暮らしの価値観は様々だが、不要な物に囲まれたくない、最低限必要な物さえあれば満足できるという者にとっては、十分快適な住まいになる。
災害時のシェルターとしてや、長期間の自然探査にも利用可能で、建設会社が作業員の宿泊施設として導入することも検討している[1]。