ウラヌス (競技馬)
ナビゲーションに移動
検索に移動
ウラヌス(1919年? - 1945年3月28日)とは、フランス生まれの馬術競技馬である。品種はアングロノルマン。
概要[編集]
当時の登録書類から生年は1919年とされる。気性が荒く、持ち主が乗りこなせずに手放したいと周囲に漏らしていた。そのことを耳にした今村安が西竹一に伝え、6,500イタリアリラで購入。前の持ち主が乗りこなせなかったウラヌスを西は見事に乗りこなし、ヨーロッパの馬術競技大会で入賞し、1932年ロサンゼルス五輪馬術・障害飛越個人で金メダルを獲得した。オリンピック馬術競技での日本人メダリストはこの後92年間現れなかった。
4年後のベルリン五輪にも西とウラヌスは出場しているが、ウラヌスの年齢的な衰えなどもあってメダルには程遠い20位に終わった。
引退後は関東で余生を送っていたが、1945年3月28日に病死した。ウラヌスが病死する6日前の3月22日には西が硫黄島で戦死しており、その後を追うような形となった。ウラヌスの鬣は西が大切に身につけており、アメリカを経て北海道中川郡本別町の歴史民俗資料館で保存されている。