ウサギコウモリ
ナビゲーションに移動
検索に移動
ウサギコウモリとは、コウモリの一種。
ユーラシア大陸大陸の温帯地域に広く分布し、日本にもニホンウサギコウモリがいる。ただし亜種とみなすか別種とするかについては議論がある。東京都では絶滅危惧種とされているが、日本国内全般でみるとそれほど絶滅の危惧はなさそうに思う。
概要[編集]
その名の通り、頭部よりも長い耳を持つ。目も大きく、聴力と視覚の両方に頼っているらしい。アスペクト比が小さく、イエコウモリ(アブラコウモリ)ほど速くない。イエコウモリは耳のいい人は「チキチキチキチキ」という鳴き声がするが、ウサギコウモリは「カチ・カチ・カチ・カチ」という感じで音が低く、速度も遅い。
戦前には都内でも見られたという。東京都下で棲息数が減少している理由としては、
- 餌となる大型の蛾が、大気汚染に強い樹種が街路樹などとして植えられたために減少し、大型の蛾が減少した。
- ガラスなど、都市部に平面からなる建築物が増えたため、衝突死を起こすことが多かった。
要するに「不器用なコウモリ」である。
街灯を改善し、都内に植える樹種を変え、巣箱などを整備すれば、また都内でも見られるかもしれない。
人間生活との関わり・利用[編集]
特にないが、街灯などがなく、広葉樹が豊富な地方(神奈川県や新潟県など)であれば、フツーに棲息していそうだが、そもそも「コウモリの鳴声や羽音を聞き分け、移動速度まで認識する」ような馬鹿はめったに存在しないので、「いるところには、いる」程度の存在である。
その反面、「田舎のコンビニ近くに大型の蛾を狙って出没する」という話もあり、報告例を待つ。
脚注[編集]
関連項目[編集]
参考資料[編集]
- トマス・ネーゲル『コウモリであるとはどのようなことか』