イチョウ

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紅葉しているイチョウ

イチョウ銀杏学名Ginkgo biloba. )は、植物界種子植物門裸子植物亜門イチョウ科イチョウ属の樹木。
中国原産の落葉高木で、生きた化石と言われる。材はカヤに似ている。
葉の形が鴨の脚に似ているため、「鴨脚(ヤーチャオ)」から転じて「イチョウ」とされた。海外では「銀杏 ⇒ ギンキョウ ⇒ ギンコ」と転じて、「ギンコ(gingko)」と呼ばれることも多い。「公孫樹」の別名があるのは、結実するまでに成育するのに年月がかかるためである。

概要[編集]

果実は秋に落下する。果肉には独特の臭いがあり、触れると体質によってかぶれることがある。
果肉を除くため、水でふやけさせたり土に埋めて腐敗させたりして中の種子を取りだして利用する。この種子を一般に「銀杏ぎんなん」という。
いわゆる「酉の市」において新物の銀杏が売られていることも多い。「殻を取るのが面倒」でもあり、専用の器具もあるが、いわゆる茶封筒に入れて電子レンジにかけると中から出てくる水蒸気によって破裂するため、殻を取りやすくなる。

利用[編集]

食用[編集]

茶碗蒸しなどにも用いられるが、量のあるときは炊込みご飯(あるいは「おこわ」)がよい。炊き込みご飯にするときは、三割程度の「もち米(糯米)を足すと食味がよいとされる。
咳止めによいとされるが、食べ過ぎると中毒を起こすので注意が必要。

薬用[編集]

天日で乾燥させた葉を煎じて服用するが、副作用があるという。

植栽としての利用[編集]

病害虫にも強く、大気汚染の影響も受けにくいため植栽としても用いられる。ただし、自動車道の街路樹にすると落ち葉が粘性成分を含むためスリップしやすくなる。また、前述のように果実が臭いため、住宅街の散策路であれば近隣住民が果実を利用してくれることもあるので救いがあるが、住宅街といっても「庭つき一戸建て」で「高齢者の住民が多い」という状況でなければ配慮が必要となる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]