イギリス国鉄クラス323電車
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イギリス国鉄クラス323電車は、1992年にイギリス国鉄が導入した鉄道車両の1形式。
登場の経緯[編集]
イギリスの都市バーミンガム、マンチェスター近郊の路線の電化に伴い、1992年に登場した。本形式は1994年の民営化前に登場した最後の英国鉄車両である。
構造[編集]
長さ22.8m級、幅2.8mのアルミ車体を備え、車内には4 - 5列のクロスシートが並び、座席定員は284名(リニューアル車は275名)となっている。
機器類は交流25kV・50Hzの単電圧対応で146kW級の主電動機にHOLEC社製のGTOサイリスタVVVFインバータ制御が採用され、駆動方式は英国面特有の、まさかの吊り掛け駆動方式とされ、最高速度は145km/hを確保している。
ブレーキ方式は回生ブレーキ併用のイギリス式電磁ブレーキとされた。
沿革[編集]
1992年から1995年にかけて2M1Tの3両編成43本が製造され、主にバーミンガム、マンチェスター近郊路線にて、気動車のクラス116の他、かつて使用されていたクラス304やクラス312、クラス319なども置き換えた。2023年現在はいずれもロンドン・ミッドランドやノーザン・トレインズにより運行されている。
2018年から2021年にかけてリニューアル工事が施工され、機器類もアルストム製のIGBT素子採用のVVVFインバータ制御に更新された。
2023年より、ウエスト・ミッドランドの車両に対して、デジタル化目的によるクラス730の増備で一部車両の置き換え計画がある。
関連項目[編集]
- 国鉄213系電車 - 同じく民営化直前に製造された日本の国鉄型。