アンダーマイニング効果
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アンダーマイニング効果(英: undermining effect)は、内発的動機づけによる行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーション(やる気)が低減することをいう。このような現象はアンダーマイニング現象(アンダーマイニングげんしょう、英: undermining phenomenon)と呼ばれる[1]。例えば、好きでプレイしていたゲームに金銭報酬を与えられると、やる気がなくなってしまうなど。抑制効果ともいう。
概要[編集]
特に外からの働きかけがなくても勉強している子どもに外的報酬をあげるのは内発的動機づけを低下させることになる。報酬をもらえるという期待がないと、学習しなくなる可能性がある。
ただ、報酬が悪影響しかないかというと、賞をめざしてがんばっている人たちをみればわかるように、行動を促すプラスの効果がある。これはエンハンシング効果(enhancing effect)またはエンハンシング現象(enhancing phenomenon)と呼ばれる。また報酬が感謝、称賛、期待の言葉でも同様にやる気が起きる[2]。
アンダーマイニング効果をテーマにした作品[編集]
脚注[編集]
- ↑ 櫻井茂男 『自ら学ぶ意欲の心理学』 有斐閣、2009年、84頁。ISBN 978-4-641-17362-0。
- ↑ 『大人も知らない?ふしぎ現象事典』マイクロマガジン社 2021年 11ページ
参考文献[編集]
- 青木靖 (2009年7月). “やる気に関する驚きの科学”. Fine Software Writings. 2012年4月27日確認。 - ダニエル・ピンクのTEDでのスピーチ