アンソニー・リーマン

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アンソニー・リーマン(Anthony V.Liman,1932年4月7日-)は、チェコ出身、カナダで活動した日本文学研究者、トロント大学名誉教授。

人物[編集]

チェコ生まれ。チェコ国立外語語大学で英文学、プラハ大学で日本語を学んだ後、カルウ大学で日本語・日本文学を専攻して、同大学で博士号を取得。1966年に来日し、法政大学、早稲田大学大学院で研究生として学ぶ。1967年にはカナダのトロント大学東アジア学部に赴任、亡命後、カナダに帰化、同大学教授。2007年名誉教授。井伏鱒二ほか現代、近代の日本文学を専門とし川端康成谷崎潤一郎志賀直哉などを研究。著書には井伏鱒二の「さざなみ軍記」の翻訳などがある。

日本語訳[編集]

  • アントニー・V.リーマン『井伏文学の本質 老釣り師と日本の心』 (世界の日本文学シリーズ)榊敦子明治書院, 1994.12

著書[編集]

  • A critical study of the literary style of Ibuse Masuji : as sensitive as waters E. Mellen Press, c1992
  • Ibuse Masuji : a century remembered / Charles University in Prague, Karolinum Press, 2008

翻訳[編集]

  • Waves : two short novels(井伏鱒二「さざなみ軍記・わび助」) translated by David Aylward and Anthony Liman. 講談社インターナショナル, 1986
  • Fudo : an introduction / edited by Anthony V. Liman and Fred S. Thompson. University of Waterloo Press, c1986
  • Castaways : two short novels(井伏「ジョン万次郎漂流記・お島の存念書」)translated by Anthony Liman, David Aylward. 講談社インターナショナル, 1987

記念論集[編集]

  • Dreams and shadows : Tanizaki and Japanese poetics in Prague : essays in honour of Anthony W. Liman (Orientalia Pragensia editors, Zdenka S?varcova?, Cody Poulton. Charles University in Prague, 2007