アナアナ変換

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アナアナ変換(アナアナへんかん)とは、日本で地上波デジタルテレビ放送が開始される前後にアナログテレビ中継局の送信チャンネルを変更した作業である。

概要[編集]

アナログテレビ放送はVHF帯域の1chから12chとUHF帯域の13chから62chを使用して放送していたが、地上波デジタルテレビ放送ではUHFの13chから52chのみを使用する。アナログ・デジタルのサイマル期間中、アナログチャンネルとデジタルチャンネルがバッティングする地域やデジタルチャンネル資源の捻出が必要な地域があり、混信を避ける目的で全国的にアナログテレビ中継局のチャンネル変更作業が行われた。これがアナアナ変換である。

作業内容は放送局側は送信機の調整・交換と送信アンテナの交換がメインで、受信側はテレビのチャンネル設定の再設定と送信チャンネルがローチャンネルからハイチャンネルへ、あるいはその逆に変わる場合はアンテナの取替・向きの変更などを行う。

アナアナ変換は2003年2月から実施。隣接地域のスピルオーバーが顕著な西日本で特にチャンネル変更が実施されたが、2007年3月末までに完了した。浪合平谷テレビ中継局のように、チャンネル変更を行わずに対象チャンネルの送信中止で対処した中継局もある。

なおデジタル放送への完全移行後にもチャンネル変更作業が行われたが、そちらはチャンネルリパック(周波数リパック)と呼ばれる。