アウト・オン・ザ・タイルズ

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アウト・オン・ザ・タイルズ (Out on the Tiles) は、英国のロックバンド、レッド・ツェッペリンの楽曲。彼らの3ndアルバム、レッド・ツェッペリンIII(1970)の5曲目に収録。

概要[編集]

主にドラマーのジョン・ボーナムによる主導で作曲された。レコーディングに際してロバート・プラントジミー・ペイジが彼の原案をよりキャッチーなサウンドと歌詞にアレンジしている。曲調はギターとドラムの絡んだリフとヴォーカルだけで構成されており、またギターソロもないが、変拍子がこの曲に魅力を与えている。また、アコースティックサウンドを大胆に取り入れ全体的にハード色の薄い当アルバムにとっては「移民の歌」と共にハード面において重要な役割を持つ。

歌詞はハイウェイを飛ばす男の独白のような単純なものだが、タイトルは「Night on the town(夜遊び)」の語呂合わせとなっており、「Out on the tiles」も直接「遊びまわる」という意味を含んでいる。ボーナムのこういった言葉遊びは、「聖なる館」収録曲の「デジャ・メイク・ハー」にも顕著に見られる。

ライヴ演奏[編集]

フル演奏として確認されているのは1970年9月4日、ロサンゼルスLAフォーラムでの公演(ライヴオンブルーベリーヒルという有名ブートレグに収録されている)と、同年12月19日のニューヨクマジソンスクエアガーデン夜公演の2回のみ。翌1971年からはもっぱらブラック・ドッグの導入、'77年北米ツアーはドラムソロの導入としてリフのみが使用された。なお、「アウト・オン・ザ・タイルズ」のリフからドラムソロ、そして「モビー・ディック」のリフで終わる形は、「オーバー・ザ・トップ(Over the top)」と呼ばれている。

備考[編集]

  • 曲開始から1分23秒部分にスタジオの誰かによる「Stop!」という声が入り込んでいる。噂によるとペイジの声であるらしい(本人は否定)。
  • 日本で限定的に発売されたシングル・カップリング「移民の歌/アウト・オン・ザ・タイルズ」はコレクターの間で高値がついている。
  • ヘヴィ・メタルバンドのメガデスがカヴァーし、アルバム「ユナイテッド・アボミネイションズ」(2007)の日本版ボーナストラックに収録された。彼らが故ボーナムのドラムセットを借りたことがきっかけでカヴァーしたのだという。