移民の歌
移民の歌(いみんのうた、原題:Immigrant Song)は英国のロックバンド、レッド・ツェッペリンの楽曲。1970年発表の3rdアルバム、「レッド・ツェッペリンIII」の一曲目を飾る彼らの代表曲の一つ。
概要[編集]
ジョン・ボーナムのドラミングとジミー・ペイジのリフから成る彼等の典型的なスタイルの楽曲である。そしてロバート・プラントによる「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁアッー!」の雄叫びがこの曲を印象付けている。ファンにも人気の曲であり、楽曲の完成度とは別にしばしばコマーシャル性を欠くツェッペリンにおいてはもっともテレビなどで使用される曲ともいえる。
1970年のヘッドリィ・グランジでのリハーサルではすでに骨子が出来上がっていたが、6月22日の公演で訪れたアイスランドにてプラントがコロンブス以前に新大陸を発見していたヴァイキング(レイフ・エリクソン)の物語などからヒントを得て歌詞が加えられた。そしてシングル「移民の歌/ホワット・キャン・アイ・ドゥ(Hey Hey What Can I Do)」は米国ビルボードチャート16位を記録した。
また、プロレスラーのブルーザー・ブロディが入場曲として使用したことや、ギタリストの布袋寅泰がカバーしたことでも知られている。
ライヴ演奏[編集]
記録として確認されている最初の演奏は、6月28日の英国バス・フェスティバル公演。この時点ではヴォーカルライン、歌詞共にアルバムヴァージョンとは大幅に異なる形で披露され、この曲のレコーディングがまだ済んでいない状態であったことが伺える。先のアイスランド公演やこの後7月18日までの数公演は音源が発表されておらず、演奏内容は不明だが、どの公演でも後半に長いギターソロが付け加えられている。
バス・フェスティバル公演で「移民の歌~ハートブレイカー」という強力なオープニングが出来上がり、この後1972年6月28日のツーソン公演までオープニングを飾ることになる。
同年10月2日の東京公演から翌年1月18日ブラッドフォード公演まではアンコールとして単発的に演奏された。
人気曲であるにも関わらずセットリスト入りしていた期間があまり長くない理由として、72年からプラントが喉を痛めてしまい歌えなくなったことが主な原因とされている。