さいたま市南区太田窪強盗殺人事件

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さいたま市南区太田窪強盗殺人事件(さいたましみなみくだいたくぼごうとうさつじんじけん)は、2012年8月にさいたま市南区太田窪で女性が殺害された事件。

概要[編集]

2012年8月25日午前8時20分ごろ、さいたま市南区太田窪の民家に住んでいる女性A(当時77歳)が自室で倒れているのを、家を訪れた長女が発見。女性は病院で搬送されるも死亡が確認された。Aは長男と二人暮らしで、倒れていたときには長男は外出していた。Aは背中などに刺し傷があった。

現場周辺の防犯カメラの画像や不審者の情報からYが容疑者として浮上。浦和署捜査本部は、強盗殺人事件の前の8月23日午後2時15分頃~24日午後3時頃にA家から現金や通帳を盗んだとして、8月30日に窃盗と住居侵入の容疑でYを逮捕。2015年9月19日、Yを強盗殺人の疑いで再逮捕した。Yは窃盗事件については「住居に侵入しただけ」と供述して、強盗殺人については否認した。

Aは事件の数日前から自宅周辺をうろついていたオレンジ色の服を着た男を目撃しており、親族は「オレンジ色の洋服で、リュックサックを背負っていた男」と聞いていたという。警察の家宅捜索で、Yの自宅からオレンジ色のTシャツが見つかっている。

裁判経過[編集]

Yは窃盗については認めたものの、強盗殺人については否認。検察側は「犯行時間前後の防犯カメラにYに似た人が映っており、服からAのDNAと一致する血痕があった」と主張。弁護側は、「返り血を浴びているにしては服から検出された血痕は微量」としてAは犯人ではないと主張した。

2014年3月13日、さいたま地裁杉山慎治裁判長)は求刑通りの無期懲役判決を言い渡した。判決では「衣服の上半身から靴にまで付着している」として犯行時に浴びた血痕だと認定した。被告側は控訴した。

2014年11月21日、東京高裁角田正紀裁判長)は控訴を棄却。上告も棄却されて無期懲役判決が確定した。

再審[編集]

2015年6月23日、Y側が6月10日付で再審請求しているのが判明した[1]。A宅近くにあった犯人のものとされる足跡が、鑑定結果で「受刑者の足とは一致しない」とする結果が出たする新証拠を提出した

関連項目[編集]

脚注[編集]