くねくね
くねくねは2ちゃんねるオカルト板のスレッドに書き込まれた創作怪談(創作都市伝説)に登場する妖怪。白くて、人間ぐらいの大きさでくねくねしているという。水田に現れ、「これを見た人は気がふれて死ぬ」と言われている。
概要[編集]
のちに「青田に出る」という設定が加わった。すなわち、水田の水抜きのために畝の間に溝切をしたあとは、水田は「立入禁止」であった。その間は案山子などを立てることもある。そのため「神域」「聖域」でもあった。
したがって、稲刈りから出穂前の季節は田にはつねに人手が入っており緑肥や裏作の麦栽培の期間をなどを含めてほとんどの季節は人の出入りがある。そのため、いちいち気が狂っていていては米も作れないので、「出穂から稲刈りまで」という人が入らない禁足地となる大事な期間を狙って出るのが「くねくね」だといえる。したがって京都や高知では「くねくね」は出ない。京都では製茶の都合があるのと高知は水が豊富であるため、稲作の時期が各農家でバラバラであるからである。ただし寺社林や鎮守の森には類似のものは出るかもしれない。
理論[編集]
都市伝説化する以前に、民話としての原型があったとする意見がある。ユング心理学における「集合的無意識」に根ざすとする説がある。
鎮守の森、神饌としての稲を育てる神田(かみだ)、ご神木などには「依りつく」のだが、数え六歳までの子供には祟りはなさない。だいたい祟られるのは元服以降の男子であり、その前に神事にかかわっていると祟られない。というか、「感じる」けれども「見る」ことができず、気づきもしない。
似たものに「ぬらりひょん」と「ひょうすべ」がおり、ぬらりひょんは「あ、お客さんが来ているのだな」と気にもされないが、ひょうすべは見たものは気がふれて死ぬという。そんなわけで怪しいカルト宗教にハマッた虐待親に育てられると政府要人を暗殺して死刑になったり殺されたりする。
その他[編集]
- ヒトニグサ - 諸星大二郎の作品に登場する。人間の屍体に生える。神域となっている森に殺した人間の屍体を埋めるとそこに生え、殺害者はヒトニグサを見ると発狂して廃人となる。
- 八尺様は子供を攫うので別種である。