くすぐり闘士の無魔術乱舞
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『くすぐり闘士の無魔術乱舞』(くすぐりとうしのゼロ・ランブル、ZERO RUMBLE OF TICKLE FIGHTER)は、仁科朝丸による日本のライトノベル作品。イラストはもじゃりん。
概要[編集]
『えんため大賞』で『くすぐり闘士の無魔術戦記(ゼロ・レコード)』のタイトルで17回ライトノベルファミ通文庫部門の特別賞を受賞[1]。作者は趣味に走ったものを書こうとして、くすぐりものを書いていたという[2]。
2016年2月にファミ通文庫より発売された。
ストーリー[編集]
ソーヤ・ディオスは、魔力が使えないがくすぐりによって相手を倒すゼットー流の使い手としてフィーゼフト魔法学院学院に通う。
登場人物[編集]
フィーゼフト魔法学院学院[編集]
生徒[編集]
- ソーヤ・ディオス
- 本作の主人公。生まれつき魔法核を持たない先天性の魔力無し。フィーゼフト魔法学院高等部1年1組所属。くすぐりによって相手を倒すゼットー流の使い手。だが、自身はくすぐりには弱い。
- フィーゼフト魔法学院には、妹のシリンの魔力核を取り戻すため。魔力喰いがフィーゼフト魔法の生徒を襲う可能性が高いと踏んでいる。クロロ・ラムに全学年合同のランキングで一位になれば魔力食いの情報を流してもらえる約束をしている。
- ゼットー流の使い手となったのは、シリンが病となった少し後の9歳の時に、不良に絡まれたところを師匠に助けられたことで技を教えてもらうことにしたため。そして、7年間修業を積んだ。
- 魔法が使えないため、フィーゼフト魔法学院学院に最下位で入学。ルルファが魔力無しをバカにする発言をしたことに怒り、試合をすることになってくすぐりによって勝利。ランキング38位となる。その後も、試合を申し込んでくるルルファに勝利していく。ルルファの順位が最下位になるまで勝ち、ルルファは負けを認めて魔力無しを侮辱した発言を取り消す。そして、ルルファと友人となった。
- ゴルドーをくすぐりで倒してから、くすぐりで他の人を自分無しでは生きていけない体にしているという噂が流れて周囲の生徒から距離を置かれるようになる。
- ルルファ・アーリア・バーシュメルド
- フィーゼフト魔法学院1年1組所属。身長は150にも満たない小柄な少女。胸は小さい。真紅の髪と瞳を持つ。魔術師六祖。
- フィーゼフト魔法学院にトップの成績で入学する。新入生代表の挨拶では他の生徒を挑発した。魔力無しをバカにする発言をしたことで、反感を覚えたソーヤと試合をすることとなる。しかし、試合で接近を許したソーヤのくすぐりによって魔法の詠唱ができずに敗れて、順位が75位となる。そして、負けを認められずにソーヤに何度も試合を申しこんでいく。工夫を凝らして勝負を挑むようになるが、負け続けて最下位の101位となってしまう。その後、男風呂に間違って入って、ソーヤと鉢合わせしてしまう。ソーヤに小ぶりな胸を触られれてしまって泣いてしまう。そして、今までの敗北で優秀じゃない私は誰も必要としてくれないと取り乱すもソーヤの言葉と裸を直視したことで、ソーヤの腹にパンチを撃ちこんだ。意識を取り戻したソーヤに五回も立て続けに負けたことで完敗を認めて魔力無しを侮辱した発言を取り消した。それからソーヤと友人となる。
- 姉からバーシュメルドの名を剥奪されたときは落ち込む。
- メリッサ・ヒューバート
- フィーゼフト魔法学院学院1年3組所属の女子生徒。巨乳。ソーヤのことは「ソーくん」と呼ぶ。ソーヤの幼馴染。7年前にソーヤが魔力無しということでいじめられていたときにソーヤを庇っていた。
- 入学後に挑まれた試合に勝っていき、ランキング四位となるも冷めていた。だが、ソーヤに再会したことで喜ぶ。そして、ソーヤが他の人にくすぐりをするのに自分にはくすぐりをしてくれないことを怒る。そして、くすぐりたいなら自分だけにすればいいとフィーゼフト魔法学院は危険が多いから身を引くように言う。そして、ソーヤと試合をすることになる。当初は優勢に運んでいたが、自身の魔術を利用される。そして、くすぐり合いの勝負になって敗れた。
- ティエル・サイラーグ
- シアラがソーヤに差し向けた刺客。フィーゼフト魔法学院学院に転入早々にソーヤに試合を挑む。気弱な生徒を演じて弟が魔力喰いに襲われており、ソーヤを倒せばお金がもらえて弟を病院に入れられるという嘘をついた。そして、ソーヤにわざと負けるようにお願いするも断られて本性を現して、ソーヤを再起不能にしようとした。ソーヤを拘束していたぶるも、舌を使ったくすぐりによってリングアウトとなって敗れる。そして、ルルファに尋問される。
- 女子の振りをして転入をしてきたが、実際は男。
- イヴ・ティルクレッド
- シアラがソーヤに差し向けた刺客。シアラに調教されてくすぐりを感じない体質となっており、ソーヤに勝利する。しかし、再戦で奥義を使ったソーヤに敗北した。
- ゴルドー・ロプティ
- フィーゼフト魔法学院学院1年2組所属の男子生徒。ランキング23位。中等部でルルファと一緒で負けたことがあり、ルルファを目の敵にしている。
- ルルファをバカにする発言をしたことでソーヤに咎められる。それで頭にきて魔術を使おうとしたことで、ソーヤにくすぐられて倒される。
- ミイナ
- フィーゼフト魔法学院学院1年1組所属。ソーヤの前の席の女子生徒。
- サイラス
- ランキング十二位。メリッサに告白するも振られる。
教員[編集]
- クロロ・ラム
- フィーゼフト魔法学院の学院長。一人称は「ボク」。モモンガになったり、少女の姿になったりしている。
- 魔力喰いの情報を知りたければ、ソーヤにランキング一位になって腕を示すように言っている。
- クレア・カーライル
- フィーゼフト魔法学院学院1年1組担任の女性教師。眼鏡をかけている。童顔だが、肉付きはよくて巨乳。
その他[編集]
- シリン
- ソーヤの妹。七年前に魔力喰いに襲われて後天的な魔力無しになる。そのため、体が弱くなって入院している。
- シアラ・ウィンディ・バーシュメルド
- ルルファの姉。バーシュメルド家の跡取り。
- ソーヤに敗れたルルファからバーシュメルドの名を剥奪する。そして、魔力無しであるソーヤを潰そうとティエルやイヴを差し向ける。最期は自身が戦うもくすぐられて大笑いしてしまう。
- 楓子(かえでこ)
- ソーヤにゼットー流を教えた師匠。クロロにソーヤを任せてフィーゼフト魔法学院に入学させる。
- 魔力喰い(マジック・イーター)
- 他人の魔力核(コア)を奪い取る能力の持ち主。七年前に突如現れた正体不明の者。今でも通り魔的な犯行を繰り返している。
- ブラド
- ルルファの家の馬。
用語一覧[編集]
- フィーゼフト魔法学院
- 国内最大の魔法学院として知られる名門。
- 魔力無し(ゼロ)
- 魔術を使えない者。先天性の魔力が使えない人と魔力喰い(マジック・イーター)に襲われて後天的に魔力が使えなくなった者がいる。
- ランキング戦
- フィーゼフト魔法学院独自のランキング戦。魔法水晶のプレートで確認できる数字が順位となっており、練磨場(れんまじょう)という試合専用の施設で行われるランキング戦で順位が変動する。
- ベーシックの試合形式では、表示される相手の体力ゲージをゼロにするか、舞台(リング)から落とせば勝利となる。
- 魔力核(コア)
- 人間の中枢に宿っているが、触れることのできない非物理的器官。魔力は一定の免疫機能を果たしているので、魔力核に異常があると病気にかかりやすくなる。先天性の魔力無しの場合は、免疫機関が発達するので人並みの免疫力はある。
- ゼットー流
- 超絶くすぐり技巧。
- 魔術師六祖
- 太古の昔に現在の基礎となる魔術を生み出した始まりの魔術師。ルルファはその一族の一つの焔の始祖のバーシュメルド家。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | その他 | サブタイトル | ||
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くすぐり闘士の無魔術乱舞 | 2016年3月11日(2016年2月29日発売) | ISBN 978-4-04-730913-5 |
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