放射線

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放射線(ほうしゃせん)とは、放射性物質崩壊して別の物質になる際に放出される、α線、β線、γ線X線などの総称である。このうち、γ線とX線は電磁波の一種でもある。

概要[編集]

幾つかの種類に大別される各放射線の本性、性質をいかに記す。

粒子放射線[編集]

粒子としての性質が大きいもの[1]

荷電粒子線
電荷のあるもの
α線(アルファせん)
高速度で放出されるヘリウム原子核陽子2つ・中性子2つ)。
例としてはラジウムがα線を出してラドンになる。
β線(ベータせん)
高速の電子の流れ。
核分裂片など
非荷電粒子線
電荷のないもの
中性子線
中性子
中性微子
ニュートリノ

電磁放射線[編集]

γ線(ガンマせん)

詳細は「γ線」を参照

電磁波。原子核から出る。
X線(エックスせん)

詳細は「X線」を参照

電磁波。原子核の外側から出る。

放射能と放射線の測定単位[編集]

放射性物質が放射線を放出する能力のことを放射能といい、ベクレルという単位で表される。また、物質が吸収した放射線のエネルギー量はグレイ、放射線が人体に与える影響はシーベルトという単位で表される。

その他[編集]

放射線は宇宙空間や地球内部など、自然にも受けているものであるが、放射線を一度に数シーベルト浴びてしまうと即死してしまうことが知られており、また、年間に100ミリシーベルト程度の線量であっても、発癌のリスクが高まることが分かっている。

脚注[編集]

  1. 光子も粒子なのでは?という考えも一応あるようだけど。