この記事は4月1日のために書かれました。

Rest:削除されたジョーク/せるふれじ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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今の世の無人販売は、古き世のせるふれじがいはれと云ふ

せるふれじとは、商人のすなる会計を、手前にてする事なり。この言、商人は客に会計させる、買ふ物また銭に手を触れじ、といふ意なり。

このおこりは不詳なるも、掛け買ひをすなる客、見知った商人を煩わせまいと、手前にて帳面に書き立てたことを「触れじ買ひ」と名付けたものが最初と伝わる。

触れじ買ひは当座払ひには使へず、商人いささか難儀であったから、当座払ひの客にも触れじ買ひをさすことを、「触れじ買ひせる」と呼び、やうやうせるふれじと云ふこととなった。

いまにくだると、せるふれじは商人さへ無くなし、ささやかなる店にいささかの物を並みて、銭入れの鉢を置くばかりとなった。