RMA

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RMAとは、「信頼性・整備性・アベイラビリティ」の略で、米軍の規格であるMIL規格で規定された概念である。

概要[編集]

信頼性はMTBF(平均故障間隔)によって推定され、整備性はMTTRによって推定される。このとき複合的なシステムの動作がどの程度保証されうるかというのがアベイラビリティである。
多重冗長系においては、「何台中何台が動いていればいいか?」という話がある。軍事活動においては損耗があって当然なものとされているため、「n台中m台が動いていればOK」という話になる。一年を365.2422日、一日を24時間とすると、「システムが動いていない時間を何時間以内に収めればいいか?」といった話になる。このとき器材が一個しかなければ、アベイラビリティは「MTTF/(MTTF+MTTR)である。これが多重冗長系であれば、「m/n台が動いていればいい」ということになり、「ポアソンの累積確率分布」の話になるのだが、この計算が組合せ的に手間がかかるうえに、逆関数というのが求めづらい。そこでパソコンを使って力任せに解いたりするのだが、これが遅いマシンを使うと一日仕事では済まなくなってくる。とはいえ乏しい防衛予算の都合上無暗に在庫を増やすわけにもゆかず、「在庫をどの程度減らしてもアベイラビリティが確保できるか?」という話になる。
とはいえ、メーカーも軍需品であり利幅も薄けりゃラインを再開するには時間がかかるので、発注してすぐに届くものでもない。そこでABC分析と組みあわせてなんとかしようというのがRMAである。

参考文献[編集]

脚注[編集]


関連項目[編集]


その他[編集]