OMOTENASHI
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OMOTENASHIは、日本初かつ世界最小の月面着陸機……となるはずだった。重量は12.6kg。アマチュア無線の発信機を搭載していた[1]。
概要[編集]
2022年11月16日の日本時間15:47に「スペース・ローンチ・システム(SLS)」に搭載されて打ち上げられ、分離された。同日20:41、マドリードの深宇宙通信施設で観測したところ、同機が秒速80度の異常回転を起こしていることが明らかになった。さらに、片面にしか太陽電池が貼られておらず、その面が太陽に背を向けてしまっていた。JAXAはガスジェットを噴射させる司令で姿勢制御を試みた[2][3]が、同機は電力不足で通信途絶に至る。JAXAは22日、会見で月面着陸の失敗を表明した[4]。
調査の結果、JAXAは同機の異常回転の原因について、スラスタバルブが正常に閉じなかったことにより液体推進剤の噴出が続いたことだと推測している[5]。
出典[編集]
- ↑ “日本初の月探査船「オモテナシ」、月面着陸を断念 「引き続き復旧を図る」 - ITmedia NEWS”. (2023年2月21日) 2023年2月21日閲覧。
- ↑ 超小型探査機「OMOTENASHI」は月面着陸を断念、夏までには復旧する可能性も(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース
- ↑ 超小型探査機「OMOTENASHI」は通信が途絶、しかし月面着陸は「まだ諦めず」 | TECH+(テックプラス)
- ↑ “「OMOTENASHI」日本初の無人探査機の月面着陸断念 JAXA”. (2022年11月21日) 2023年2月21日閲覧。
- ↑ OMOTENASHIの異常回転は液体推進剤のリークが原因か? JAXAが調査結果を報告(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース