新オーストリアトンネル工法
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新オーストリアトンネル工法(New Austrian Tunnel Method、略称NATM: ナトム)とは、山岳トンネル工法に分類される、トンネルの構築方法のひとつ。現在、山中にトンネルを掘削する際の第一選択肢であり、都市部での施工例も多い。
概要[編集]
トンネル構造が上に被る土や構造物を支える、従来の考え方に対して、地盤そのものが持つ強度を利用して、トンネルが山岳や地盤の一部となるように作り上げる考え方。
現在、山岳トンネル工法と言うと、このNATMを指すことが多い。対して、トンネル壁面をコンクリートで補強し、トンネルが自立するように構築した、従来の山岳トンネル工法は、在来工法や矢板工法と呼ばれる。
工法[編集]
トンネルとなる穴は、ブレーカーと呼ばれる掘削機械や、火薬による発破、トンネルボーリングマシンによって形作る。断面は、上半を先に掘削する上半先行掘削や、中央部を先に掘削するもの、またいちどにトンネル全断面を掘削する方法などが、現場によって選択される。
掘削したトンネル壁面に、直ちにコンクリートを吹き付ける。また、ロックボルトをトンネル断面から放射状に打ち込み、周囲の地盤・地山と一体化した構造とする。これにより、地山の強度を利用してトンネルが圧潰することなく、自立することとなる。
一次覆工コンクリートの吹き付けが完了したら、さらに二次覆工コンクリートを巻き立て、道路や線路、電気設備などの設備工事に入る。
その他[編集]
脚注[編集]
トンネルの工法 |