矢板工法

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

矢板工法(やいたこうほう)は、主に山岳トンネルの掘削に用いられる工法のひとつで、新オーストリアトンネル工法(NATM)が1970年代に広まるまで山岳トンネル工法と呼ばれていたもの。トンネルを形成する構造が、周囲の山を支える強度を有するもの。

概要[編集]

トンネルとなる穴は、ブレーカーと呼ばれる掘削機械や、火薬による発破によって形作る。断面は、上半を先に掘削する上半先行掘削や、中央部を先に掘削するもの、またいちどにトンネル全断面を掘削する方法などが、現場によって選択される。

トンネル断面の形成後は、トンネル内径に合わせて、木材や鋼板による矢板を設ける。トンネルを横断するような形に円弧型の梁を通し、梁と梁の間に矢板を貼る。その後、地山と矢板の間にコンクリートを埋め、トンネルを形作る。

その他[編集]

脚注[編集]

トンネルの工法
工法名 補助工法の一例
開削工法 凍結工法
山岳工法
矢板工法 導坑先進工法タイヤ工法
新オーストリアトンネル工法 アンブレラ工法薬液注入工法パイプルーフ工法凍結工法
シールド工法 0
沈埋工法 0