メガフェップス
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メガフェップス(megafeps)とは、英語学習で用いられる語呂合わせ。
概要[編集]
英語の動詞のなかには、目的語に動名詞(~ing)をとることができても不定詞(to V原)をとることができないものがある。それらのうち代表的な単語の頭文字をつなげあわせたものが「メガフェップス」である。「メガフェップス」という言葉そのものには特に意味はない。
- mind : ~を気にする (Would you mind opening the window? : 窓を開けていただけますか。)
- enjoy : ~することを楽しむ (Did you enjoy skiing last week? : 先週のスキーを楽しみましたか。)
- give up : ~をやめる・あきらめる (They gave up going eastward. : 彼らは東へ行くのをあきらめた。)
- admit : ~したことを認める (She admitted having broken the dish. : 彼女はその皿を割ったことを認めた。)
- finish : ~を終える (Not until it was past midnight did I finish cleaning the room. : 深夜を過ぎてやっと部屋掃除が終わった。)
- escape : ~から免れる (I couldn't escape attending the meeting. その会合に出席せざるを得なかった。)
- postpone : ~を延期する (The typhoon forced us to postpone our traveling around Japan. : 台風の影響で私たちの日本旅行は延期された。)
- stop : ~をやめる・中断する (Stop his stewing the fish. : 彼に魚を煮込むのをやめさせなさい。)
一般にメガフェップスの暗記が必要となるのは高校生以上である。中学生の場合、「enjoy」「finish」「stop」を覚えておけば大体OKである。
以上の動詞のかわりに、以下の動詞が入るときもある。(あるいは一つの頭文字で複数の単語を記憶するパターンもある。)
- miss : (~し損なう)
- avoid : (~を避ける)
- appreciate (~することを感謝する)
- put off (~を延ばす)
- practice (~を練習する)
- suggest (~を提案する)
特に語呂合わせはないが、以下の動詞も、目的語に動名詞をとれて不定詞をとれない。センター試験レベルまでなら覚える必要はないだろうが、難関大学を目指す場合は覚えたほうが得になることもある。
- consider (~をよく考える)
- contemplate (~を考えている)
- delay (~を延ばす・遅らせる)
- deny (~を否定する)
- imagine (~を想像する)
- quit (~をやめる)
- recollect (~を思い出す)
- resist (~に抗う、~を我慢する・こらえる)
- risk (あえて~する)
なお、「目的語に不定詞をとれるが動名詞はとれない動詞」については、受験界に定着した語呂合わせが存在しない。やや乱暴な論理だが、「目的語に不定詞をとれない動詞」だけ覚えておけば、それ以外は全て不定詞をつけて間違いとはならない。これが「動名詞は取れない動詞」の語呂合わせが定着しない理由のひとつであろう。本質的に英語を学習したい者にとっては、そもそもの動名詞と不定詞の意味の違いから理解することが望ましいが、定期テストや大学受験でとりあえず英語を突破したいだけの人は、メガフェップスを暗記しておけば大体なんとかなる。